デニズさんの臓器移植、4人に命を
2015年07月18日付 Radikal 紙


休暇で訪れたアンタルヤで交通事故により亡くなった15歳のデニズ・テミズユレキさんが提供した臓器は、3人の子どもを含む4人の希望となった。

アンカラ在住でダリュッシファ保健専門高校の1年生であったデニズ・テミズユレキさんは、休暇を過ごすため叔母たちと共に週末アンタルヤを訪れた。月曜日に叔母たちと滞在していたホテルから海へと向かうため出発したデニズ・テミズユレキさんに、ベレディイェ大通りで自動車が追突した。この事故により重傷を負ったデニズ・テミズユレキさんは、救急車でアクデニズ大学病院へと搬送された。そこで懸命の治療が施されたテミズユレキさんは、昨夜(15日)脳死が確認された。

アクデニズ大学病院の臓器移植コーディネーターであるニルギュン・ケチェジオールさんは、デニズ・テミズユレキさんの臓器提供のため、別の場所で暮らす父親のムスルムさんと母親のアイシェギュル・テミズユレキさんに連絡をした。ムスルム・テミズユレキさんは、ケチェジオールコーディネーターの説得の末、娘の臓器を提供することを決めた。

■子どもたちの希望となった

デニズさんの腎臓の1つはアクデニズ大学病院で臓器提供を待っていた10歳のシェイマ・ヌル・テキンくんに、そしてもう片方の腎臓は同病院の14歳のマヒヌル・キュルケンくんに移植される予定だ。デニズさんの心臓はバシュケント大学アンカラ病院に運ばれ、一刻も早い心臓移植を待ち望んでいた11歳のスラ・ボラさんに提供された。デニズさんから摘出された肝臓や角膜などは、現在適切な移植先が検討されている。

■バイラムに葬儀

デニズ・テミズユレキさんの葬儀は、アンタルヤ法医学研究所の遺体安置所で行われた作業の後、近親者らに引き取られ埋葬されるためアンカラ県ベイパザル市カラショル村へと移送された。デニズ・テミズユレキさんの遺体は、ラマザン・バイラムの初日となる明日(17日)埋葬される予定だ。

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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:38227 )