トルコ・アメリカ対シリア合同作戦にゴーサイン?
2015年07月22日付 Milliyet紙

トルコ・アメリカ対シリア合同作戦が合意に達し、閣議決定書に署名がなされる段階に至った。新たな標的はイスラム国(IS)のリーダーか?

シリアとイラクにいるテロ組織ISに対するトルコ・アメリカ合同作戦について進められている交渉において、一定の進展がみられた。これらの交渉のあと、相互の合意についての閣議決定書に署名がなされる段階に移ったことが、インジルリキなどの一部の軍事基地がアメリカのジェット機や、武装無人飛行機に開放されるかどうかについての懸念を生んでいる。スルチでの自爆テロの心理的影響が続く中、ISのリーダーに対する一連のピンポイント攻撃のためアメリカとトルコで合意がなされたと主張されるようになった。またトルコがこのISとの戦いのプロセスで、シリア民主統一党(PYD)に関して敏感になっていることが考慮された戦闘のコンセプトを重視していることが明かされた。

◼アメリカとの合意は確保された

ビュレント・アルンチ副首相は閣議のあと、アメリカのバラク・オバマ大統領特使と首相府の代表団がアンカラで二日間にわたり行った会談について以下のようにした。
「これらの会談を細かく説明することはしないが、ある程度の一致、合意に達した。今後行われうる合同作戦に関して、意見、行動をともにすることになった。これに関連して閣議決定書に署名がなされる段階に至った。」

◼外務省などで二日間にわたる会談

アルンチ副首相のこの発表の枠組みを理解するためには、話を7月7日、8日にアンカラの外務省で行われた重要な会議まで戻す必要がある。
フェリドゥン・スィニルリオール外務次官率いるトルコ代表団と対IS有志連合の調整を担当する元米軍司令官のジョン・アレン大統領特使が率いるアメリカ代表団との間で開かれた二日間の会談は、7月8日に終了した。
アメリカのISのリーダー掃討計画の枠組における交渉で、アメリカ側から要求されたインジルリキをはじめとするいくつかのトルコの軍事基地のアメリカ軍による使用についても話し合われた。トルコはシリア領内の飛行が禁止された「安全地帯」計画と、PYDの活動に対してとった軍事的措置についての見解をアメリカ側に伝えた。
両国代表団の会談にはアレン大統領特使だけでなく米国防総省のクリスティン・ウォーマス副次官も出席した。
外務省の高レベルの情報筋は二日間にわたって行われたトルコとアメリカの代表団の会談に関し、以下のようにコメントした。
「ISとの戦いにおいて、有志連合の一部であるトルコはNATO同盟国のアメリカと長い間協力してきた。会談ではこれらの取り組みがより深められ、協力と連携がより強化されることについて意見交換が行われた。さらに、この協力をより確固たるものにするための選択肢が、地域での最近の情勢に照らして検討された。当然アメリカとの活動は今後も続く。」

政府内では、アメリカが対IS空爆のためにインジルリキをはじめとする軍事基地使用を要求していることは話されれていた。アメリカはさらに無人機を武装させ、シリア国内でISに対し使用することも計画している。トルコは飛行禁止の安全地帯に関する見解をアメリカに伝えた。またPYDの活動への不快感、それに対してとった軍事的措置についても、アメリカ側にその認識を伝えた。
会談の主眼の一つはインジルリキにあるアメリカの無人機の武装についてだった。

アメリカの無人飛行機は、イラク北部とシリアで偵察活動を行っている。アメリカは二つの無人飛行機の武装を要求した。
この無人飛行機は武装された場合、ISに属する地域の標的に対する攻撃に使用される可能性がある。
アルンチ副首相が行った会見と、閣議決定書が署名段階にあることは今後トルコとアメリカの対IS合同作戦がより強力に展開されるであろうという印象を持たせた。ISのリーダーや主要基地、資金源が標的とされ、組織の生命線を断ち切るための枠組みで作戦は開始されるだろうという評価がなされている。

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(翻訳者:星井菜月)
(記事ID:38239)