オルハン・パムク『無垢の博物館』を舞台にした映画、ヴェネツィア映画祭で上演へ
2015年07月26日付 Radikal紙


伝説のロックグループ、レディオヘッドをテーマにした映画で知られるイギリス人映画監督のグラント・ジーが、2012年にオルハン・パムクが開設した「無垢の博物館」から構想を得て撮影した『記憶の無垢(The Innocence of Memories)』。この作品が、世界で最も権威ある映画祭の一つである第72回ヴェネツィア映画祭の「ヴェネツィアの日々」部門で、特別招聘作品として上映される。

イギリス人のドキュメンタリー監督であるグラント・ジーが手がけた『記憶の無垢(The Innocence of Memories)』は、ノーベル賞作家のオルハン・パムクが、小説『無垢の博物館』の発表に続いて2012年に開設した同名の施設「無垢の博物館」から構想を得られた。この映画は、今年の9月2日から12日まで行われる第72回ヴェネツィア映画祭の「ヴェネツィアの日々」部門に特別招聘作品として上映される。

オルハン・パムクが「無垢の博物館」について書いた新しい文章と、小説の主人公であるケマルの声が合わさっているこの映画は、スクリーンでも、まさに無垢の博物館のように、フィクションと現実の間の一つの世界をつくっている。

オルハン・パムクは、映画『記憶の無垢』について以下のようにコメントした。
「グラント・ジーは、とても芸術的な人だ。以前、彼がゼーバルト著の『土星の環』をもとに撮影した映画を観たが、大変気に入った。『記憶の無垢』の制作には私も参加した。この映画のために30分ほどのオリジナル文章を執筆した。映画は、無垢の博物館とイスタンブルについて描いており、私の他の作品も含まれている。私が書いた新しい文章は、小説の脇役の視点から、小説で描かれた愛の物語を新たに綴ったものだ。その登場人物が誰であるかは今は言わないでおこう、これはヴェネツィアで述べよう。もちろん、他のアクターは、イスタンブルやイスタンブルの夜であり、それが持つケミストリーであり、雰囲気である…これら全てが、大変に才能のある監督であるグラント・ジーの手により一つの映画となった。この映画は、ドキュメンタリーでもあり、芸術映画でもある。私も映画の紹介のためにヴェネツィアへ赴く」

グラント・ジー監督は、イギリスの有名なロックグループであるレディオヘッドや、ドイツ人文学者のゼーバルトに関して撮影した映画で知られている。撮影を去年終えた『記憶の無垢』の監督であるグラント・ジーは、ヴェネツィア映画祭で行われる世界プレミアの後、イスタンブルを過去と現在で説明するこの映画を、多くの国や映画祭で上映すると述べた。.

今年のヴェネツィア映画祭は、72回目を迎え、9月2日から12日に行われる。映画祭では、カルロス・サウラやアニエス・ヴァルダのような世界的に有名な監督の映画も初上映される。

オルハン・パムクの小説『無垢の博物館』は2008年に出版され、小説と同名の「無垢の博物館」は、2012年に開設された。イスタンブルを舞台に1970年代から2000年代まで続く愛の物語が紡がれる『無垢の博物館』では、作中に1950年代から日常に使用される何千もの品々が登場する。2014年にヨーロッパ博物館フォーラムにより与えられる「ヨーロッパ博物館・オブ・ザ・イヤー」を受賞した無垢の博物館は、国内や国外から来る訪問者からの強い関心を集め続けている。

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(翻訳者:白尾みさき)
(記事ID:38278)