検挙作戦の余波、イスタンブルのガーズィ地区でも
2015年07月27日付 Zaman 紙


スルチで32人が亡くなった爆弾による攻撃で始まった緊張は、[イスタンブルの]ガーズィ地区でも危険な方向に向かっている。

スルチと治安部隊に向けられた攻撃後、イスラム国とPKK(クルド労働者党;非合法)、革命的人民解放党・戦線に向けた作戦において、バージュラルで警察との衝突で殺害されたギュナイ・オズアルスランの葬儀で事件は起きた。オズアルスランの遺体が移送されるガーズィ・ジェムエヴィ(アレヴィー派の集会場)の前で集まったグループに向けて警察が介入すると、地区は今一度戦場に戻ってしまった。以前に顔をマスクで覆った武装したグループが通りに出てきた地区には、昨日は武装してマスクをつけた人々はいなかっ た。しかし、警察は再び厳しく介入した。衝突が終わらないガーズィ地区に危険な駆け引きの舞台になったと述べた組織リーダーたちは、沈静化を呼びかけを行った。

アナトリア・アレヴィー・ベクターシー協会会長ジェンギズ・ホルトオールは、過去に悲惨な出来事を味わったガーズィ地区の人々は、今日も同様の事件に引きこまれるのを望んでいると述べた。トルコが100年間兄弟喧嘩と衝突のために笑っていないと述べたホルトオールは、特にこの4年間の政府の誤った措置によって、国と人々の間での信頼関係が崩れたと述べた。同氏は、「現在までイスラム国と関連する衝突はなかった。現在いずれにせよ、衝突が始まった。さらに、彼らに反対する集団もこの一連の作戦に中に参加すると見られている。ガーズィ地区の人々はとても傷ついた。この種の事件を繰り返さないよう穏健に振る舞わねばならない。家に戻って、民主的な方法での抵抗を続けよう」と警告した。

アナトリア・アレヴィー・ベクターシー協会副会長バキ・ドゥズギュンはというと、ガーズィ・ジェムエヴィで行った会見で、一斉捜査によってアレヴィー派と民 主主義の封じ込めを狙ったと述べた。ドゥズギュン氏は、「先日アレヴィー派をターゲットにした新聞記事が出た。私達は、警察や公正発展党政権を恐れていない。しかし、記事の内容は全く正しいものではない。対テロ作戦で殺害されたギュナイ・オズアルスランの棺を運ぶことさえ許可が出なかった。 これを許可しなかった人々は、遺族に対して不正を働いたのだ。遺族は、遺体を自分達の価値観にあった形で葬送するべきである。これについては、誰に許可をもらう必要もない」と話した。

共和人民党イスタンブル国会議員アイクト・エルドードゥは、沈静化の呼びかけを行った。エルドードゥ議員は次のように述べた。「警察は2日間スルタンガーズィ・ ジェムエヴィを、催涙ガス、プラスティック弾、放水などによって攻撃している。当局との会合でも答えは出なかった。この状況が仔細な配慮を要することには気付いている。このため、人びとの怒りを増幅させないように、事件を収束させるために努力している。私達は当局に警告をした。アレヴィー派を戦争に引っ張りこもうとしている。冷静に判断なさい。ジェムエヴィから離れなさい。」

ガーズィ・ジェムエヴィのヴェリ・ギョルソイ長老はというと、続いている衝突に対して不愉快であると述べた。2日間警察部隊と市民が会合して事件の拡大を防ごうとしていると説明したギュルソイは、「ジェムエヴィに遺体が安置されている。2日間続いている衝突のために移送できない。警察がこの地域から撤退すれば事態は収束する。私達の唯一の望みは、一刻も早く全てが元通りになることである。人々にも冷静になるよう望む」と声明を出した。

一方、スルチでの爆弾によって亡くなった32人中、ジェミル・ユルドゥズ、イスメット・シェケル、ドゥイグ・トゥナは、昨日ガーズィ地区で埋葬された。遺体は埋葬され、遺族は問題なく家に帰った。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:38286 )