アルンチ副首相の女性蔑視発言に国会紛糾
2015年07月29日付 Radikal 紙


テロ事件に関連して臨時に召集されたトルコ大国民議会総会でビュレント・アルンチ副首相が国民の民主主義党(HDP)ディヤルバクル県選出のヌルセル・アイドアン議員に向けて放った「奥さん、お静かに。一人の女性として静かにしなさい」という発言が反発を呼んでいる。

ビュレント・アルンチ副首相がトルコ大国民議会総会でHDPのディヤルバクル選出ヌルセル・アイドアン議員に向けて放った「奥さん、お静かに。一人の女性と して静かにしなさい」という発言に対し、共和人民党(CHP)とHDPの国会議員が議会で会見を開き、反発を示した。CHPのセリン・サヤク・ビョケ副党首は「われわれはCHPとして、女性蔑視で、侮蔑的で差別的であり、女性の権利を侵害するこの発言を強く批判する。議会の屋根の下でこのような発言がされたことは許しがたいことだ。ぜひとも謝罪していただきたい」と述べた。

■「すべての女性に謝罪すべき」

CHPの国会議員に続いて、このことについてHDPの女性議員らも会見を開き、反発を示した。HDPのペルヴィン・ブルダン会派副代表は世界各地で男性が戦争を決めるなか、平和を主張するのは女性だということを指摘し、以下のように説明した。「アルンチ副首相はこの女性差別的なアプローチをやめなくてはならない。HDPの女性議員をはじめ、すべての女性に謝罪していただきたい。」家父長制を重んじる重鎮のアルンチ副首相は女性の地位を受け入れられないような態度をとった。彼は女性にだけこの忠告をしている、男性にはできないのだ。」

ブルダン会派副代表はシャファク・パヴェイ国会副議長の態度も批判した。

■「初めてではない。」

HDPのディヤルバクル選出ヌルセル・アイドアン国会議員はHDPの32人の女性議員の一人であることを述べた。アイドアン議員はアルンチ副首相が今回初めてではなく、これより前にも侮辱的な言動をしていたことを指摘し、「これはもともとの思考、AKPの思考、女性に対する見方から来るものだ」と批判。「同氏を非難する。私個人に行われたこととしてとらえているわけではない。われわれ国会議員を含め、女性すべてに対してなされた侮辱的な発言だ。ぜひとも謝罪していただきたい」と話した。
ブルダン会派副代表はアルンチ副首相をはじめとするAKPの国会議員は女性についての教育を受ける必要があると話し、望めば、自分たちがこの教育を行えると述べた。

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( 翻訳者:星井菜月 )
( 記事ID:38309 )