「フェイスブック」依存症
2015年07月30日付 al-Hayat 紙

■「フェイスブック」への依存は中毒を引き起こす…回復への道は「患者」の欲求に隠れてしまっている

【カイロ:アミーナ・ハイリー】

フェイスブックに熱中している彼は、存在しているようで存在していない。彼の感覚は自然な状態であるが、実際は麻痺している。彼の生活は通常通りのあり方に見え、朝仕事に行き、夕方帰宅する。しかしそうではない。彼は家でも通常通りに見えるが、そうではないのだ。友人との関係も継続しているようだが、現実は中断している。安全運転を心がけている最中、携帯電話で話さない(※訳注:フェイスブックを使用しない)ようにしていても、実際は、深刻な状態にある。人々は大丈夫、「全て問題なし」と言うが、実際は全く大丈夫でない。

ある男は、成功したエンジニア、責任感ある夫、優しい父、愛される息子、誠実な隣人、また寛大な友人であったが、厳密には、存在しない人物であった。約5年前、彼は「フェイスブック」の世界に入り、それから彼は存在するが存在しない人物に変わった。「フェイスブック」の利用方法が、社会関係を広げていくツールから、自身を孤立させる場所へと変わったのだ。

肉眼で見れば、彼はまだエンジニアであり、夫、父、友人、隣人のままだが、「フェイスブック」に依存してしまった。「フェイスブック」は彼の生活の細部に悲惨な影を落とし、それは彼以外の誰にとっても明らかである。

(後略)

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( 翻訳者:川原七星 )
( 記事ID:38311 )