アンカラの傷跡を見よ…―Murat Germen写真展
2015年08月06日付 Radikal紙


 ムラト・ゲルメン氏がアンカラのエリムタン考古学・美術博物館で開催している「アンカラ:先駆的モダニズムから模倣的ミメシスと偽りの未来派へ」というタイトルの写真展は、過去と現在を比較して都市計画が首都に残した「跡」と「傷」を目の前に並べている。

 実業家で芸術愛好家であるユクセル・エリムタンが建て、今年三月にオープンしたアンカラ初の私営考古学・美術博物館であるエリムタン考古学・美術博物館は、2000展のコレクションを閲覧者たちに公開するかたわら、時事の芸術の重要なものを展示し続けている。博物館は歴史的アンカラ城地域に位置し、期間限定の展示ホールでムラト・ゲルメン氏の「アンカラ:先駆的モダニズムから模倣的ミメシスと偽りの未来派へ」と題された写真展を開催している。展示会は9月30日まで開催され、行政の異なる都市計画の戦略と、様々なイデオロギーが都市上に残している「跡」と「傷」を写真を通じて取り上げている。

 オスマン帝国の崩壊によりトルコ共和国の戦略的首都となったアンカラを開催地に選んだこの展示会は、写真を通して、都市と都市文化に影響する決定により実施された変化をテーマにしている。展示会には3~8mに及ぶパノラマ写真群や、A4サイズのドキュメンタリといえる写真数百点、パソコンで変換された写真画像がいくつか展示されていて、訪れた人は都市の現在と過去の比較を行う機会を得る。

■ゲルメン氏「結果的に現れた模倣の模造物」

 ムラト・ゲルメン氏は活動のなかで写真を調査方法や表現方法として使っていて、この展示会では文化遺産の継続性が公共の場所や緑地なしに考えられて、都市と文化に対して実施されたことが表面的なものであることを扱っていると述べている。ゲルマン氏は展示会はトルコ共和国の時代を通じて行政が実行した異なる都市計画戦略、様々なイデオロギーが都市に残した跡や傷を並べ置き、比較することを目的としていると述べ、「結果的に現れたのが、模倣の模造物と、付随する行き過ぎた高層建設活動だ」と話す。

 ムラト・ゲルメン氏は建築についての教育も受けていて、サバンジュ大学芸術社会学部で写真と芸術とニューメディアの授業を行っている。彼の写真、建築、マルチメディアデザイン、都市計画、芸術とCADについて多くの出版物と電子書籍が存在する。

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(翻訳者:伊藤梓子)
(記事ID:38393)