KCK(クルディスタン社会連合)、戦闘停止条件の声明発表
2015年08月12日付 Radikal 紙

PKK(クルディスタン労働者党:非合法)の創設メンバーで、カンディルにおいて最重要幹部の一人とされるKCK(クルディスタン社会連合トルコ議会)執行部のジェミル・バユク共同代表は、(トルコ側の軍事)作戦中止を条件に戦闘を停止すると発表。またKCKは文書で「強化された停戦」を呼びかけた。

KCK執行部のバユク共同代表は、「(トルコが)軍事作戦を止める条件で戦闘を停止する。作戦中止と協議開始が必要だ。停戦が果たされるためには国際監視団も介入しなければなるまい」と話した。

イギリスの放送局BBCのインタビューに答えたバユク代表は、トルコがIS(イスラム国)を守るために働きかけていること、エルドアン大統領がクルドの利益を妨害しようとしていることを述べ、「トルコはISと戦っていると言っているが実際はPKKと戦っている。なぜなら、PKKのISに対する攻撃を制限したいからだ。トルコはISを守っている」と話した。

またバユクKCK代表は、クルド問題の唯一の解決は、話し合いによって可能であるとし、「作戦中止と協議の開始が必要である」と語った。

代表は、停戦を実現するためには国際監視団の介入が不可欠だと発言した。トルコ側が停戦のため国際監視団を受け入れなければいけないとし、「国際社会はトルコに対し、戦争で問題は解決できないと声を上げなければならない」と語気を強めた。

■KCKは文書を発表

KCKは昨日(10日)文書を発表し、「強化された停戦」という条件を上げた。文書では以下のように述べられている。

「2013年のノールーズ以降逮捕された政治犯の全員が釈放され、強化された停戦が行われなければならない。この協議を監視する第三者の目により、強化された停戦を見守り、停戦の規定に背くような行動や態度を明らかにするような監視組織が必要である。このような停戦の道や方法、話し合いの道や解決プロセスがつくられなければ、停戦・和平の望みが結果を得ることはないであろう。国民に、期待と言い逃れで覆われた大きな失望と怒りの爆発が起こり、より大規模な衝突の道がひらくだろう。
この強化された停戦に基づく協議と、これを元に進められる解決プロセスが実現されないまま、この戦争を止めることは、最早不可能なのである。」

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( 翻訳者:池永大駿 )
( 記事ID:38410 )