デミルタシュHDP党首「即刻、和平を」
2015年08月12日付 Milliyet 紙


セラハッティン・デミルタシュ人民の民主主義党(HDP)共同党首は、「手を引き金から降ろすべきである。明日、来週ではなく、今日、この時間に即刻、和平を望む。武器をすぐさまおさめ、休戦協定へと到る必要がある」と述べた。デミルタシュ党首は、諸問題を輪を解くかのように一歩一歩解決していきたいと説明し、「手始めに武器をおさめること。無慈悲な、容赦のない武器はおさめて、そして対話、議論のルートが開かれるべきである。武器をおさめ、双方休戦協定の状態に戻りなさい」と述べた。

HDPがマルディンで開いた、「アラブ民衆は平和を求める」というパネルディスカッションでセラハッティン・デミルタシュ党首は演説を行い、HDPの支払う代償がどうであれ、平和を欲することを諦めはしないと述べた。皆が至る場所で「平和を組織化すること」を望むデミルタシュ党首は、「兄弟たちを包み込もう。どの党に投票しようと、兄弟たちを包み込もう。この非常に厄介な時にバラバラにならない方法はこれだ」と述べた。デミルタシュ党首は、レジェプ・タイイプ・エルド アン大統領を批判する中「大統領の仕事は緊張を高めることではない」と述べて、以下のように続けた。

「トルコ国民は平和を欲している。これは非常に重要なことである。ダヴトオール首相は「彼らはトルコをシリアのようにしようとしている」と述べている。それは正しい。しかし、自分たち以外の人々をすべて敵と見なす考え方がこう導いている。トルコ政治、及び大統領に期待されているのは、6月7日の総選挙後、明らかとなった結果を正しく読み取ることである。新しい状況が明らかとなった。トルコはすでに多元共存主義的な民主主義へと真っ直ぐに歩き、前進しており、自身をこの枠組において平和を作ることへと取り組んでいる国として位置付ける必要があった。全トルコは本来黒海からトラキアへ、エーゲ海から地中海へ、東部から南東部へ、あらゆる場所がこのメッセージを明確に与えたのだった。」

デミルタシュ党首は、数週間内にこれほどの死傷者が生じたにも関わらず、社会の80%以上の人々が平和を望んでいるという見解を披露し、彼ら自身も武力を容認してはいないと説明した。デミルタシュ党首は以下のように述べた。

「暴力や武器を用いるのは決して我々の仕事ではない。武器を用いるのではなく、民主主義的な政治手法に賛成しているので我々はここにいる。我々は躊躇いもなく述べた。手を引き金から降ろすべきである。明日、来週ではなく、今日、この時間に即刻、和平を望む。武器をすぐさまおさめ、休戦協定へと到る必要がある。一歩一歩我々の諸問題をまさに輪を解くかのように解決していきたい。手始めに武器をおさめること。無慈悲な、容赦のない武器はおさめて、そして対話、議論のルートが開かれるべきである。武器をおさめ、双方休戦協定の状態に戻りなさい。市民は政治に解決の可能性を認めなさい。社会はこれを欲している。この声に誰も耳を塞ぐことはできない。」

■「HDPは平和を主張することを諦めない」

デミルタシュ党首はHDPを内部からデザインしたいと欲する者に対してしっかと踏みとどまる必要性を明らかに、「人民の民主主義党は今後如何なる対価、如何なる代償を払おうとも、平和と共生の主張を諦めたりはしない。我々を汚い連立でもって非難する者は、大きな誤りを犯している。我々に外側から崩そうとする者たちに対してもしっかと踏みとどまる。我々に内部から崩そうとし、政治をデザインしようと努める者に対しても自らの立場を堅持する」と述べ た。

デミルタシュ党首は、自分たちが敵意と怒りの言葉を使用せず、誰も敵だと主張していないと述べ、次のように続けた。

「レッテルを見ずに、我々の肩で運んだ死体の重さを感じながら、良心に耳を傾ける必要がある。毎晩、ニュースで子供を失った母親を、孤児となった子供たちを見ることは出来ない。我々は単なるあなた方の喜びの代理人ではない。あなた方が辛いとき、我々は未解決と放置できない。あなた方の代理人を傷つけることはしない。」

デミルタシュ党首は平和を望み訴え続ける中、「最後の屍までと言う者が平和を望むのか。レッテルを見ずに、全ての子供の痛みを共有するものか。簡単な家族の口論ですら話しながら解決策を探す中、発言を祖国への裏切りと同様に見る表明を耳にしている。政府の軍事作戦にもPKK(クルディスタン労働者党)の行動作戦にもやめろ、と発言している。我々にとって如何なる代償を払おうと、HDPは平和を望むことを諦めたりはしない」と述べた。

■会議に出席した者

パネルディスカッションが行われたホテルの中で及び外で広範囲の安全対策が取られた一方で、サロンにはトルコ語、クルド語、アラビア語、シリア語、英語 で「アラブ民衆は平和を求める」の書かれ、講壇の上には、「権力を熱望しようと、民衆の民主主義的ブロックを前に木っ端みじんとなるだろう!あなた方に戦争は起こさせない」と書かれたプラカードが掲げられた。

会議にHDPのマルディン県選出のミトハト・サンジャル国会議員、ギュルセレン・ユルドゥルム国会議員、エニセ・ギュネイリ国会議員、アラブ人出身のメフメト・アリー・アスラン国会議員、シリア教徒出身のエロール・ドラ国会議員、マルディン広域市のアフメト・チュルク市長、シャンルウルファ、アドゥヤマン、ディヤルバクル、スィールト及びバトマンから来た様々な層に属する市民社会団体も参加した。

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( 翻訳者:満生紗希子 )
( 記事ID:38416 )