エルドアンの計算は?―今後の政局
2015年08月15日付 Cumhuriyet紙

公正発展党(AKP)が早期の選挙で大統領制に関する国民投票に必要な330議席の獲得を計画している。

AKPが連立の代わりに早期の選挙を強く求める背景には単独政権の狙いに限らず、より大きな計画があるのではないかと言われ始めた。これによると、 早期の選挙で大統領制に関する国民投票に必要な330議席の獲得が計画されているという。アンケートによると、このあり得ない計画の基本は、衝突の中の選挙状況の中で人民の民主主義党(HDP)を常に司法に関わる「犯罪者」とし、被告側の党にすることにより最低得票率未満に押し下げることに基づいている。早期の選挙で本当の大きな計画と言われているシナリオの詳細は次の通りだ。

■276議席の不都合

6月7日の総選挙以降、AKPによって行われたアンケートでは、同党は単独政権という結果を生まなかった。最も楽観的なもので、党の得票数が最大で2%上がった。しかしまたこのア ンケートでの本当の問題はHDPの票に深刻な減少はないということであった。HDPには最低得票率が全く問題にならない。AKPが現在276議席を獲得するにはあと18議席が必要だ。しかしアンケート結果では276に届いていない。HDPが得票率を落とせば、おそらくAKPの議席数を15〜20増やすだ ろう。きっと270〜280議席獲得できるだろう。しかしこの状況では政府は、何人かの国会議員が辞職[して議席が減る]脅威にさらされる。これにより国会議員の辞職や鞍替えの駆け引きが起こる可能性や、政権の実行力が落ちる可能性がある。

■大統領制が必要

AKPはこれらの調査をもとにより大胆に動こうとしている。連立もこのために組まれなかった。このためには政権として選挙を迎えることは非常に重要なのだ。もはや計画は276議席どころではなく、戦略に基づいて政権として選挙に臨み、330議席を獲得することである。330以上の議席を獲得すれば憲法を改正して大統領制に移行するため、国民投票の実施に向かう過半数を得ることとなる。エルドアン大統領はこの数を獲得すれば、大統領制に関する国民投票の実施を試すことを望むだろう。アンケートは大統領制に関する支持が少数派であることを示しているが、もし計画を続行されればトルコはこの国民投票を行うだろう。

■HDPは最低得票率未満に

6月7日選挙とその後の全てのアンケートが計画実現の唯一の方法はHDPが最低得票率未満に引き下げられることだと示している。この計画ももともとHDPが最低得票率未満に落ちることを前提に立てられている。これは2つの柱のもと実行されるだろう。1つ目に、解決プロセスがペンディングとなったために、選挙は衝突の中、安全保障政策を持ち出して迎えられるだろう。また、闘いの環境の中でHDPを安全保障政策の政治的標的とする言説が続くだろう。2つ目に、 HDPの国会議員と組織は「テロと繋がっている」との批判で常に司法闘争と向き合わなければならなくなる。HDPの容疑者の立場に置かれること、また、有権者に「トルコ国民化」でなく「犯罪者化」した政党のように見られることで最低得票率未満になることが目標とされる。

■連立

共に6月7日を迎え、2%以上の票を獲得した至福党(SP)と大統一党(BBP)の有権者たちは連立相手の候補となっている。2%のこの票を獲得できる連立相手の探索が今の課題だ。

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(翻訳者:南澤沙織)
(記事ID:38430)