スイィルトでPKKのわな、軍人8名死亡
2015年08月19日付 Hurriyet 紙


昨日のスイィルト県でのテロ襲撃報道を受け、またもトルコは悲しみに包まれた。パトロールを行っていた兵士達が乗っていた装甲車が待ち伏せを受けた。道の端に仕掛けられた爆弾はテロ組織PKKメンバーによって遠隔操作で爆発された。8人の兵士が殉職した。

スイィルト県のスィルヴァン郡とペルヴァリ郡の間の治安維持を請け負っていいた兵士たちは昨日パトロールに出た。兵士達が乗っていた装甲車は昨日14時10 分頃罠にはまった。テロリスト達は以前に道の端に仕掛けた手製の爆弾を兵士が通る時間に爆発させた。道の端に吹き飛ばされた装甲車にはハカン・アクトゥルク上級軍曹、フェルディ・ゲレキリ上級上等兵、バルシュ・アカン上級上等兵、兵卒のオメル・エルストゥンさん、バハドゥル・アイドゥンさん、レジェプ・ベクチさん、M・ アリ・バルクンさん、エムレ・カアン・アルリさんが殉職した。負傷した兵士たちがいることが伝えられている。爆発が起きた地域にはスイィルト市や各郡から救急車が送られた。 

■大規模な軍事作戦

襲撃の後、地域では大規模な航空支援を伴う軍事作戦が始められた。スィルヴァン郡とペルヴァリ郡への交通が封じられ、スイィルト県の出口からはこの方面への通行が禁止された。スイィルト県第三軍警察特殊部隊旅団司令部から地域へ派遣された隊員がシルコスキーヘリコプターで着陸した。コブラヘリコプターがこの地域に送られた。爆破攻撃により殉職した兵士のうち2人は等級付き、6人は兵卒であったことが伝えられている。参謀本部はインターネットサイトで以下の説明を行った。

■手製爆弾

「2015年8月19日14時10分頃スイィルト県-ペルヴァリ道での治安のため任務を受け持っていた我が軍の兵士に対し、分離主義テロ組織のメンバーであるテロリスト達によって前もって道の端に仕掛けられていた手製爆弾が爆破された。爆発の結果8人の英雄が殉職した。私たちを深い苦しみと悲しみに包んだこの許しがたい襲撃で死亡した親愛なる殉職者達へアッラーからお慈悲がありますよう、殉職者たちの大切な家族の皆様、親しい方々、トルコ国軍の方々、偉大なるトルコ国家民の皆様には謹んでお悔やみ申し上げます。」

■3年間父無しで学んだんだね、アイセル

殉職した軍警察のハカン・アクトゥルク上級軍曹(37)のブルドゥルにある実家は火が消えたように。既婚で2人の子の父であるアクトゥルクさんは16年間上級軍曹を務めた。TEOG試験の後、アダナのエジュザジュ・バハッティン・セヴィンチ・エルディンチ理科高校に合格した娘のアイセル・アクトゥルク(14)のためSNSで「愛する娘よ、父の仕事のために小学校を終えるまでに3県5つの学校を転々とし、三年間父無しで学んだにも関わらず、アッラー(誉れ高きお方)の思し召しと御心に応えた。今も離れ離れだ。大学合格を願うとともにお前を祝っているよ。愛しい娘」と書いた。彼の娘は夏休みの為にアダナに、彼の7 歳の息子、アフメト・アクトゥルク君と妻のメフトゥネ・アクトゥルクさんはスイィルトにいることが明らかになっている。

■父さん、安心して寝て

スイィルト県で反逆者の罠で殉職したバハドゥル・アイドゥンさんは退役までに二か月を切っていた。短期兵士であったバハドゥル・アイドゥンさんの悲報がブルサに住む家族に伝えられた。バハドゥル・アイドゥンさんが前日の夜に電話で話した父に「父さん、心配しなくていいよ。安心して寝て」と話したことが明らかになっている。

■装甲車を運転していた

殉職した8人の兵士の中の1人、上級軍曹であり38歳だったフェルディ・ゲレキリさんのアダナのジェイハン郡にある実家は火が消えたようだった。ハタイ、ベレン郡の親戚のそばで暮らす殉職者の母と父と、ジェイハンに住む兄弟たちに司令官らが悲しい知らせを告げた。亡くなったフェルディ・ゲレキリさんの兄カーディルさんはジェイハン郡のイスティクラル街区で美容師をしており、女兄弟のナザンさんとともに殉職の知らせを駐屯地の司令官であるムラト・キュチュクチュ少佐とアイハン・エヴリ少佐から受け取った。兄のカーディル・ゲレキリさんは辛い知らせを受け取ると泣き崩れた。殉職者の女兄弟であるナザン・ゲレキリさんはこの辛い知らせを受け取ると気を失った。ナザン・ゲレキリさんへの応急処置は医療隊員が行った。

殉職者の父であるアドナン・ゲレキリさんと母アイセル・ゲレキリさんはハタイのベレン郡の親戚のもとにおり、辛い知らせをそこで受け取ったことが伝えられた。アドナン・ゲレキリさんとアイセル・ゲリキリさんの四人の子供のうちの1人であり、既婚で一人の子の父であるフェルディ・ゲレキリ上級軍曹が2000年にトルコ軍に入隊し、6年間スイィルトで任務を行っていたことが明らかにされている。

■苦しみの中で父が話した

殉職した兵卒のオメル・エルストゥンさん(20)の父アリ・エルストゥンさんは息子と最後に昨日電話で話したことを明かした。

苦しみの中の父は、次のように語った。「息子を国のために、御旗のために殉職者にした。更に7人もの殉職した友達がいる。アッラーよ彼らにもお慈悲をお与えくださいますように。我々は8人の殉職者を出した。私は自分の息子のことだけ考えているわけではありません。アッラーが天罰を与えますように、以外に何が言えるでしょうか、息子は私のそばで商店をやっていました。純粋な素晴らしい若者でした。兵役を好んでいました。『父さん行ってきます』と言いました。私も「学校は通信制で卒業しなさい」と言いました。そして殉職したの です…16日前休暇で戻ってきました。最後には昨日の夜会いました。『父さん』と二日前は言っていました。『重大なニュースがある。ここに重大な事が行われるらしい』と話していました。『気を付けろ』と言いました。『任務に向かう時、帰る時、友達とふざけ合うな、銃に手をかけて注意していろ』と言いました。待ち伏せしてあることなどどうやって知ることができたでしょうか?」

殉職したオメル・エルストゥンさんは金曜日、故郷のカフラマンマラシュのアフシン郡で行われる葬式で埋葬されることを家族は明らかにした。

■フベイブ少尉も殉職者に

テロ組織PKKによって前日断絶されたディヤルバクル-ビンギョル間の道路開通のためにこの地域へ向かった兵士一行に行われた襲撃で殉職した者の数は昨日 4人となった。襲撃で重傷を負った3人の兵士のうち、軍警察のフベイブ・トゥラン少尉も全ての治療の甲斐なく助からなかった。参謀本部のインターネットサイトで昨日行われた発表では以下のように伝えられた。「軍警察特殊部隊によって行われた軍事作戦でけがをし、病院で治療が続けられている3人の英雄の1人フベイブ・トゥラン少尉は殉職した。私たちは深い苦しみと悲しみに包まれている。殉職者にアッラーからの慈悲が、殉職者の御家族、御親族、トルコ国軍、トルコ国民には深くお悔やみ申し上げます。」

■殉職者の妻に辛い知らせ

襲撃で殉職したバルシュ・アクン上級軍曹のアンカラに住む妻インジ・アクンさんに辛い知らせが伝えられた。

殉職したアクン上級軍曹のケチオレン、ヤカジュック地区ファティヒ通りに住む妻に辛い知らせが軍関係者によって伝えられた。この時112救急隊員、救急車は用意し、警察も安全措置を取った。

殉職者のアクンさんの家には大きなトルコ国旗が下げられた。同じ建物に住む近隣住民、近所の建物、通りの商店もトルコ国旗を下げた。

殉職者にはエリフ・ヤアムルちゃんという名の小さい子供がいる。殉職したアクン上級軍曹の母と父はアンカラのナルルハン郡に住んでいることがわかっている。

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( 翻訳者:竹田史佳 )
( 記事ID:38455 )