迷信という儲かる商売―エセ占い師たちの市場はいまも活況(4)
2015年08月05日付 Jam-e Jam紙

 同氏はさらに、以下のように続けた。

89年から93年〔2010/11年~2014/15年〕にかけての4年間で行われたフィールド調査で判明したのは、占い師のもとを訪れる人たちの9割が女性であり、そのうち75%が高卒以上の学歴の持ち主だった、ということである。

恋の争い〔に勝ちたい〕、邪魔者を排除したい、相手方のハートを優しい性格に変えたい、苦労せずにお金や財産にありつきたい、将来のことを知りたい等が相談者たちの願望の9割を占めている。

私たちイラン人には宗教的伝統があることから、残念なことに、一部の詐欺師たちは〔コーランの〕聖なる章句や〔神や聖人の〕祝し敬うべき名前を悪用することで、詐欺行為を働いている。そしてこうした詐欺師たち自身には、宗教的信仰心などないのである。

テヘランのある占い師の収入は、大学教授のそれを上回っている。こうした詐欺師たちの嘘八百は、時に家族内部の対立を生み、その崩壊をもたらす。先の調査では、このような詐欺師たちの市場が〔全国に〕広まっている最も根本的な原因は、嘘への抵抗力などの、生活を送る上での知恵の教育が〔社会の中で〕弱まり、〔人びとが〕宗教的規準や神への関心・信仰から距離を取るようになってしまったことが挙げられている。

 行動科学の専門家である同氏は、占い師のもとに通う人たちとの出会いで得た自らの個人的体験について、「タペシュ」に次のように語っている。

昨年、ある女性が相談のために私のもとを訪れた。彼女は占い師の指示を実行したことで夫が中毒を起こし、この非人道的な行いのために、重度の鬱状態に陥ってしまったのである。占い師の勧めた方法について彼女に尋ねたところ、彼女はある薬を見せて、「この薬の代金として500万トマーン〔約17万円〕、また金、銀、銅、真鍮および亜鉛でできた合金の金属片に300万トマーン〔約10万円〕を支払いました」と話してくれた。

私たちは薬を検査機関で調べた。すると、その薬はカラスと思われる鳥の脳と毛で作られていた。あの詐欺師は女性に、1日2回薬を夫の食事に混ぜるよう求めたが、2日と経たないうちに、哀れな男性は病院に担がれてしまったのだ。

つづく


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(翻訳者:ST)
(記事ID:38462)