どうなる?選挙管理内閣
2015年08月21日付 Cumhuriyet 紙


人民の民主主義党(HDP)と選挙管理内閣を組織せざるをえなくなった公正発展党(AKP)は、国家安全保障評議会(MGK)そして北イラクの臨時措置法に関しても問題が起きるだろう。

共和人民党(CHP)と民族主義者行動党(MHP)の抗議のため、AKPがHDPと組まざるを得ないであろう選挙管理内閣を、9月2日のMGK会合により期限が10月2日の終了となる北イラクとシリアへの派兵に関する臨時措置法について、問題が生じると予測されている。

選挙管理内閣を組織する前に、AKPとHDPの間で起きうる可能性のある危機も議論され始めた。最初の危機は、9月2日に召集されるMGKに関するものになるだろう。通常、8月の最後の時期に行われるはずのMGKは、9月2日に延期された。延期が選挙管理内閣を組織作業のために生じ、会合が新しい政府とともに行われることを目的としたのではないかと憶測を呼んでいる。

タイイプ・エルドアン大統領が[議会が組閣を決める]45日間の期間が終わった一日後、8月24日に選挙がもう一度行われる方向で決定を下すことと、8月25日の選挙管理内閣を組織するためにアフメト・ダウトールにこの件を委任する場合、憲法の規定で最大5日以内に政府がつくられる必要がある。この状況で選挙管理内閣が組織された後、最初のMGKの会合が行われる。

憲法の規定でMGKは、大統領をトップとして首相、参謀総長、副首相、法務大臣、国防大臣、内務大臣、外務大臣、各軍司令官、軍警察総司令官からなる。

選挙管理内閣では法務、内務大臣は無所属から選ばれるだろう。組織の他の通常メンバーである副首相、国防と外務大臣のポストはというと、HDPへ与えられず、同党がMGKの蚊帳の外に置かれることになるであろうと注目が集まっている。

選挙管理内閣の二つ目の問題は、10月2日に期限が満了になる北イラクとシリアへ兵士を送ることに関して臨時措置法で生じよう。HDPは、今日にいたるまでトルコ大国民議会(TBMM)の本会議でこの法に「反対」票を投じた。同法がTBMMに持ち込まれるために、内閣の全大臣の署名が必要だ。HDP所属の大臣が法案にサイ ンしないと見込んだAKPは、問題を解決するために法案を組閣前にTBMMに持ち込もうとしている。

法案のプロセスが満了する10月2日に早期選挙ゆえに、TBMMは休暇となる。空白が生まれないように法案をこの日の前にTBMMを通過する必要が ある。AKPの指導部は、選挙管理内閣に含まれる無所属の大臣がTBMMで宣誓し、宣誓式の後に国会がもう一度休暇に入る前に、法が本会議で審理されると話している。HDPが反対しようと、法がMHPの支持でTBMMを通過することが予測される。この件に関して二つ目の可能性は、法が選挙管理内閣に託され、HDPが端に追いやられた政治が行われることだ。

■「HDPは妨害している」

完全に、選挙のプロセスでAKPが「ほら、HDPはPKKとカンディルとともに行動している。テロとの戦いを妨害している」というメッセージを与えたがることと、法を危機に晒さないように署名をしないHDPの大臣を減らす方向に行きうるとも言われている。

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( 翻訳者:矢加部真怜 )
( 記事ID:38471 )