今起こっているのは自国の通貨危機
2015年08月24日付 Milliyet 紙


共和人民党(CHP)セリン・サイェク・ボケ副党首は、ドルとユーロに対するトルコリラの暴落について、本紙に「これは、トルコリラの危機である。我が国が行うべきことが不十分でうまくできなかったため、通貨は暴落した。

政治の不透明さが、何年間も行われなかった改革がその後もさらに行われないだろうという予測を生んでいる。トルコには、真剣に改革を行う意志を示し、権限が自身にあることがはっきりしている政府が必要である」と述べた。
ボケ氏は、「機能していないシステムがある限り、経済においてその犠牲を国民は払い続ける」と述べて、次のように続けた。

■2点が重要である。

「暴落したトルコリラについて私達は述べている。為替は基本的には結果である。物事がうまく行っていないことを示している。うまくいっていない二つの基本的な要素がある。経済における損失と同時に想像以上に私たち皆を悲しませた若者の喪失である。我が国は、とても価値のある存在を毎日失っている。この安全保障の問題は、望んでも望まなくても、それ自体がトルコへの信頼に関連しており、政府の意志に関する指標となっている。さらには、トルコ経済への信頼も揺るがしている。政治の不透明さによって、何年間も行われなかった改革がその後もさらに行われないだろうと予測される。

■改革は必要である。

連立政権に向けた話し合いが行われている時に我が国の前にはチャンスがあったと述べたと話すボケ氏は、次のように続けた。「このチャンスは、得られなかった。先延ばしされてきた改革が、高度な経歴を持ち、トルコが必要を感じた改革を行う権限を行使しうるほどに意志のある政府によって実現されるためのチャンスがあったのだ。任期が決められている政府の構造では 解決が不可能なほどに、問題は根深く、何年もの先延ばしにされてきた。我々は皆トルコの未来にはもう一つの別のチャンスがあると述べてきた。高度な経歴を有しているだけでは不十分であり、改革の意思を示す政府が必要である。この政府は、4年間という期間が必要である。
為替で生じているこの変動、つまりトルコリラの暴落は、このような政府の必要性を再び強調している。我が国を真剣に改革しようという意志を示し、その権限を持った政府が必要である。
現在の暫定政府は、2013年6月に発表された第10次開発プランを行動計画としていると明らかにしている。2年が経過したが、一歩も踏み出されていないのに、なぜ2カ月で新たな一歩が踏み出されることを期待できるというのか。」

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:38494 )