トルコ暫定政権、発足
2015年08月29日付 Hurriyet 紙


ダヴトオール首相は、内閣を発表した。暫定内閣で、アリ・ルザ・アラボユン氏がエネルギー天然資源相に、(クルド系政党HDPの)ミュスリュム・ドアン氏が開発相に、(イスタンブル警察署長の)セラーミー・アルトゥノク氏が内務相に任命された。

■エルドアン大統領、暫定内閣を承認

6月7日の総選挙の結果が、1つの党に単独政権をつくる可能性をもたらさなかったため、2か月にわたり組閣は実現しなかった。このため、トルコ政治史上はじめて、暫定選挙内閣がつくられざるを得なくなった。この任務を任されたダヴトオール首相の選択の結果、AKPの現閣僚とAKPに近い官僚が、内閣の主な顔となった。驚きをもって迎えられたのは、イスタンブル警察署長のセラーミー・アルトゥノク氏と、スカーフ着用のアイシェン・ギュルジャン氏の任用だ。現閣僚のうち3名は、組閣から外れた。

(中略)

■留任の閣僚ら

ダヴトオール首相の発表した内閣には、3期連続規定で議席を失ったAKPの現閣僚以外では、現職のアイシェヌル・イスラムとヴォルカン・ボズクルの2氏が入閣しなかった。ヌルマン・クルトゥルムシュとヤルチュン・アクドアン、ジェヴデト・ユルマズ、フィクリ・ウシュク、イドリス・ギュッルジェ、ニハト・ゼイベクチ、チャータイ・クルチ、ナビ・アヴジュ、ヴェイセル・エルオール、メフメト・シムシェキ、メフメト・ミュエッズィンオールの各氏は、入閣した。ダヴトオール首相は、ヴェジュディ・ギュニョル現国防相を、国会外からの選出として留任させた。エネルギー相に任命されたアリ・ルザ・アラボユンも、国会外枠で入閣した「3期除外規定」対象者の一人だ。この2名は、いずれも党籍をはなれ、11月1日の選挙には立候補できない。

(後略)

■これが内閣

アフメト・ダヴトオールが首相をつとめ、11月1日に行われる選挙までの内閣のメンバーは次のとおり。

首相:アフメト・ダヴトオール(留任)
副首相:ヌマン・クルトゥルムシュ(留任)
副首相:ジェヴデト・ユルマズ
副首相:ユルドゥルム・トゥールル・チュルケシュ
法務大臣:ケナン・イペキ
家族社会生活大臣:アイシェン・ギュルジャン
EU担当大臣:アリ・ハイダル・コンジャ(HDPより入閣)
科学産業技術大臣:フィキル・ウシュク(留任)
労働社会保障大臣: アフメト・エルデム
環境都市整備大臣:イドリス・ギュッリュジェ(留任)
外務大臣: フェリドゥン・スィニルリオール
食料農業畜産大臣:クトベッティン・アルズ
内務大臣セラーミー・アルトゥノク
財務大臣:メフメト・シムシェキ(留任)
経済大臣: ニハト・ゼイベクチ(留任)
エネルギー天然資源大臣:アリ・ルザ・アラボユン
青年スポーツ大臣: アキフ・チャアタイ・クルチ(留任)
関税通商大臣: ジェナプ・アシュチュ
開発大臣:ミュスリュム・ドアン(HDPより入閣)
文化観光大臣: ヤルチュン・トプチュ
国民教育大臣: ナビ・アヴジュ(留任)
国防大臣:ヴェジュディ・ギョニュル
林業治水大臣:ヴェイセル・エルオール(留任)
保健大臣:メフメト・ミュエッズィンオール(留任)
交通海事通信大臣:フェリドゥン・ビルギン

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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:38535 )