ヒュッリイェト紙、二度目の襲撃
2015年09月08日付 Radikal 紙

日曜日に襲撃を受けたばかりのヒュッリイェト新聞社が、今夜20時30分ごろ、またもデモ集団による二度目の襲撃に見舞われた。わずかな警察官では、襲撃犯の建物への侵入阻止に失敗。また襲撃犯らがヒュッリイェト新聞社のビルに近づいた際、四発の銃声がしたことも明らかとなった。今回の事件により、イスタンブルに続きアンカラのヒュッリエット新聞社も襲撃を受けたこととなった。

今夜20時30分ごろ、およそ100人がヒュッリイェト新聞社本社の正面玄関前に集まった。入り口で警ら機動隊に止められたデモ隊は、「アッラーこそ唯一神、アッラーは偉大なり」とスローガンを唱えた。かけつけた警ら機動隊では数が足りず、その後数を増やしたデモ隊が警察の制止を振り切りヒュッリイェト新聞社ビルの正面玄関まで進んだ。

警官が足りなかったため、数分後には、大型トラック2台と小型トラック1台も入り口に着けられていたことが確認されている。

デモ隊のビルへの突入は直前で阻止されたが、石やこん棒でビルに攻撃を加えた。ヒュッリイェト新聞社ビルの警備員や警ら隊の阻止によりデモ隊は、ビルの外へ追い出された。

(中略)

およそ25分後支援のため警官らが駆けつけ、デモ隊らはビルの外に追い出された。警察は襲撃事件後、ヒュッリイェト新聞社ビル前で警戒態勢を取った。デモ隊はしばらくの間、ビルの面前でスローガンを叫び続けた。

■逮捕者なし

多くの人数が加わり、大きな損害が発生し、さらには警察官の面前で起こった襲撃事件にもかかわらず、逮捕者が一人も出なかったことが注目を集めている。

■四発の銃声

またデモ隊がビルに迫った際、四発の銃声が聞こえたことも明らかとなった。しかし、この銃をだれが発砲したのかはいまだ分かっていない。


■一時間後、第二の集団到来

襲撃を行った最初の集団がビルを離れたあと、第二の集団がヒュッリイェト新聞社の前に集まった。50~60人ほどの第二集団は、スローガンを叫んだあとビル前を後にした。

■アンカラのヒュッリイェト紙印刷所ビルに襲撃

ヒュッリイェト新聞社のイスタンブル本社につづき、アンカラにある同紙印刷所が入るドアン印刷センター(DPC)ビルに対しても襲撃が行われた。大きな車列で印刷センター前に集まったデモ隊の多くは顔を隠し、(集まった)車によってエセンボア空港道路の交通はストップした。車を降りたデモ隊は、ドアン印刷センター正面玄関前にある警備ボックスやフェンスに向かって歩いた。この間複数のデモ参加者は、敷石をはがし、ボックスを動かすなどした。

集団がビル内へ入るのを阻止するため、ヒュッリイェト新聞社の警備員たちは、こうした状況に抵抗した。投石によって警備ボックスの窓ガラスが破損、フェンスや防犯カメラは破壊された。デモ隊は、その後ビル内に入ることなく立ち去った。

(後略)

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( 翻訳者:池永大駿 )
( 記事ID:38622 )