IS、インターネットで捕虜「販売」
2015年09月11日付 Hurriyet紙


IS(「イスラム国」)は、身代金を集められなかったノルウェー人と中国人、2人の人質をインターネットへ「販売」に出した。オスロのオーレ・ヨハン・グリムスガード-オフスタッド、北京のファン・ジンフイ(樊京輝)と書かれた人質写真の側に「身代金を支払いたい物はこちらに連絡を」 とメモが記されていた。

 ISは、身代金を集められなかったノルウェー人と中国人、2人の人質をインターネットへ「販売」に出した。ジハード主義者がインターネットに掲載しているプロパガンダ雑誌・ダービクの11号に、オスロの政治学者、オーレ・ヨハン・グリムスガード・オフスタッド(48)、北京のフリーランスコンサルタント、ファン・ジンフイ(樊京輝・50)とそれぞれ身元が判明した人質について告知があった。

■「時間は限られている」

 黄色いオーバーオールを着た囚人の写真の側には、次のようなメッセージが記されていた。「十字軍、異教徒、各種人権団体どもに告ぐ。この捕虜は、自由を 『購入』しなかった政府に見捨てられた。身代金を支払いたい者はこちらの番号へ。」匿名のジハード主義者たちはこの提案が「期限付き」だと強調し、身代金が支払われない場合は囚人たちの首を斬ると示唆するのを忘れなかった。

 エルナ・ソルベルグ・ノルウェー首相は、ノルウェー人がこの1月からISに拘束されていると認めつつも、「重要な」身代金要求を受けたが脅迫には応じないと述べた。また、囚人が安全に自国に戻れるよう危機対策グループを立ち上げたとし、他国民にも拉致被害を出さないためにも身代金は支払わないと述べた。

 ISのプロパガンダには、コバーニー出身のアラン・クルディ君3歳の遺体がボドルムの海岸に打ち上げられ、世界に衝撃を与えた写真も利用され、「イスラーム社会を棄てることの危険性」と題された。また、パルミラの古代ベル神殿破壊を祝う記事に2ページも割かれた。

■オバマ・エルドアン両大統領を表紙に掲載

 ダービクの表紙には、タイイップ・エルドアン大統領とバラク・オバマ大統領の会話シーンに見立てた写真が掲載された。また、「塹壕戦から連合戦へ」と題した雑誌の記事では、トルコがISに対し空爆を行う「十字軍」の仲間であると評し、「トルコ軍は、トルコの偽の神と十字軍の仲間を守るために働いている。 この政府と軍は明らかに裏切り者だ」と述べた。ISは、「信仰から外れ、分限をわきまえぬ、悪魔」といった意味になる「偽りの神」というフレーズをエルドアン大統領に対して使っている。また、専門家らは、塹壕戦を引き合いに出したことも、かつてムスリムとの合意を破ったユダヤ民族、バヌー・ナディールにトルコを見立てたものと考えている。

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(翻訳者:貝瀬雅典)
(記事ID:38644)