カーバ神殿で事故、トルコ人2名含む107名死亡
2015年09月12日付 Milliyet紙

サウジアラビア政府は、107名が死亡、238名の負傷者が出たと述べた。
宗務庁のメフメト・ギョルメズ長官は、カーバ神殿でのクレーン車横転事故で死亡した人々のうち、2名のトルコ人巡礼者が含まれていたことを明らかにした。


カーバで、数日間続いている強い雨と暴風の影響により、マスジト・ハラームでの拡張作業の際、50-55メートルの高さのあるクレーン車が巡礼者の上に倒れた。

この事故により107名が死亡、238名が負傷した。
メッカにおける宗務庁関係者らによると、カーバ神殿におけるクレーン車事故により、トラブゾン出身のトルコ人巡礼者が亡くなり、また19名のトルコ人が負傷した。負傷者らはメッカにおける宗務庁病院に搬送され、状態は良好であるという。
またロシアのテレビ局Russia Todayによれば、今回の事故はカーバ神殿にあったクレーン車に雷が落ちたことから発生したという。

マスジト・ハラームでの拡張作業は4年前に始まった。今回の事故はハッジュ(巡礼を終えた者)となるために多くのムスリムたちがメッカにやって来ていた時期に発生した。

■ギョルメズ宗務庁長官から発表

宗務庁のメフメト・ギョルメズ長官は以下のように述べた。「トルコ人巡礼者の中から、まず19名が負傷したとの情報を得ています。そのうち13名は宗務庁の病院に入院していますが、生命の危機に関わる問題はありません。神への感謝を。13名全員が、短期間のうちに、少しの治療をすれば問題なく生活できる状態です。しかし6名のトルコ人に関しては、サウジアラビア病院に搬送されました。彼らを個別に宗務庁の職員が見舞いましたが、同様に生命に関する危険は ありません。」

ギョルメズ長官は、メッカでのクレーン車事故に関し宗務庁で会見を行った。
近年メッカでは非常に強い砂嵐が起こっていることを述べた長官は、「クレーン車が横転した結果、多くの巡礼者が、世界各地から巡礼の祈りをするために現地を訪れた巡礼者たちが命を落とし、また同様に負傷しました。サウジアラビア側から与えられた情報によると、計87名の巡礼者が亡くなったとのことです。ご冥福をお祈り申し上げます。私はまず亡くなった方々に神の御慈悲がありますよう、また負傷した方々の1日も早いご回復をお祈り申し上げます」と話した。

トルコからは6万5千人が巡礼を行うためサウジアラビアを訪れていると述べたギョルメズ氏は、「宗務庁のすべての電話を常につながるようにしました。どうなっているのか気にかけている人々が、我々からの知らせを待っています。我々もまた、サウジアラビアにいる医療関係者らとその他隊員たちと連絡がとれる状態にあります」と語った。

またギョルメズ氏は以下のように続けた:
「トルコ人巡礼者の中から、まず19名が負傷したとの情報を得ています。そのうち13名は宗務庁の病院に入院していますが、生命の危機に関わる問題はありません。神への感謝を。13名全員が、短期間のうちに、少しの治療をすれば問題なく生活できる状態です。しかし6名のトルコ人に関しては、サウジアラビ ア病院に搬送されました。彼らを個別に宗務庁の職員が見舞いましたが、同様に生命に関する危険はありません。神への感謝を。しかし少なからず骨折などの負傷をしていることから、一部の人々においては今後の手術等が重要となります。」

保健省のメフメト・ミュエッズィンオウール大臣と事件以降連絡を取っているとしたギョルメズ氏は以下のように続けた:
「メフメト氏は、もしトルコ国内の病院に搬送される必要がある巡礼者がいれば、救急用の飛行機を用意すると話しました。しかしこのことが必要とされるような搬送患者は現在のところおりません。19名の負傷者たちの中で生命の危機に関わる問題はありません、何名か簡単な手術を行った方々がいらっしゃいます。誰であるかということについては明らかにされており、それぞれの家族には宗務庁のムフティー(イスラム教における宗教的指導者で、イスラム法の解釈や適用に関して意見を述べることが出来る人物のこと)ら、あるいは郡や県のムフティーから事故について伝えられています。またご存じの通り2名の方が亡くなられました。彼らに関する調査が行われておりますが、しかしこの調査は目撃者に依拠したものであります。1人については事故発生時に傍にいた友人から、もう1 人については彼の妻から証言を得ていることから、現段階で我々の記録上亡くなったと述べております。しかし明確な結論を得ることなく、巡礼者たちが亡くなったか否かを公式に確証することなく、亡くなったことについてお知らせすることを正しいとは考えておりません。」

ギョルメズ氏は、メッカのカーバ神殿周辺で長期間にわたり続いていた建設作業に関し以下のように発言した:
「本当に、全てのイスラム世界として、この偉大なる巡礼にクレーン事故が落とした影が払しょくされること、また近いうちにこの建設作業が終わることが最も大きな願いです。どうか出来る限り早くすべての巡礼者たちが、最良のかたちで礼拝を行えますように。」

■死亡者・負傷者の名前公開

宗務庁関係者は、19名のトルコ人負傷者の命に別条がないことを明らかにした。また亡くなった方々に関しては、サウジアラビア側から公式な情報が得られていないことが注意を引いているが、事件を目撃したほかのトルコ人巡礼者の証言によれば2人のトルコ人が亡くなったことは確実であるという。これに関し会見を行ったギョルメズ宗務庁長官もまた、今回の事故で2人のトルコ人が亡くなったことを述べていた。
巡礼者たちからの情報によると、亡くなった2人のトルコ人はイスタンブルのアブデュルカーディル・ギョクメンさんと、トラブゾンのエロル・カラアーチュルさんであるとされる。

得られた最初の情報によると、外来診療で治療を受けた負傷者は以下の通り:
メフメト・アリ・ウナルさん、ヌレッティン・ギュナイドゥンさん、イルファン・オクッルさん、イサ・サラルさん、フェリデ・カラアチュルさん、ハサン・ヨルダシュさん、ジェンネト・カヴァスさん、メフメト・トゥルクメンさん、サフィイェ・ユルドゥズさん、ハビプ・バルラルさん、ユスフ・エムサルさん、ヒュッサム・ヴァーヒドさん、レフィイェ・ウレトさん、アブドゥッラー・ウレスィンさん、アブドゥルガーズィー・サヴァシュさん、ゼキ・エルデム、ムスタファ・ボズさん、ハサン・アパイドゥンさん

■エルドアン大統領、サウジアラビアのアブドゥルアズィズ王に電話

レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、サウジアラビアのサルマーン・ビン・アブドゥルアズィズ王に電話をかけ、カーバ神殿での嘆かわしい事故に深く心を痛めていると述べた。大統領府からの情報によれば、電話会談は今晩(9月11日)深夜23時25分に行われた。エルドアン大統領は、マスジト・ハラームでのクレーン車横転により亡くなった方々に神の御加護があるよう、また負傷された方々の1日も早い回復を祈った。またサルマーン王に対し、今回の事件とともにイエメンでの衝突で命を落としたサウジアラビアの兵士たちに関しても哀悼の意を表したことが分かった。これを受けサルマーン王も、この痛ましい日に悲しみを共有したことに対し、エルドアン大統領に対し感謝の意を表明した。

■カーバで医師を務めるフルカン氏:強風の後クレーン車が転落した

ムハンメト・アブドゥッラー・フルカン医師は、カーバ神殿で発生したクレーン車事故に関し、「強風の後クレーン車が倒れました。恐らく雷が落ちたのだと思われます。サーファとメルベの丘の双方から周回(タワーフ)の場へと風が吹きました。私は周回の場の一番下の階にいたのですが、神殿は真っ赤に染まり、とても深刻な状態でした」と述べた。
フルカンさんは自身がイスタンブルからやってきた医師であることを述べ、事故当時カーバ神殿の下の階にいたことを明らかにした。
事故現場地域では強風が吹いていたと述べたフルカン氏さんはまた、「強風の後クレーン車が倒れました。恐らく雷が落ちたのだと思われます。サーファとメルベの丘の双方から周回の場へと風が吹きました。私は周回の場の一番下の階にいたのですが、神殿は真っ赤に染まり、とても深刻な状態でした。クレーン車が横転するのを見ました。雷が落ちたのでしょう、というのも、クレーン車が倒れるほどの強風ではなかったためです」と話した。

周回の場の最下階にいたため、外の様子を見ることが出来なかったと説明したフルカンさんは、「内部にはさらなる被害を生じうる大きな破片がありました。私は15人ほどのけが人の治療をしました。私が治療に当たっている際死人はありませんでした。1-2名非常に危険な状態の患者さんがいらっしゃいましたが、しかしそれもサーファ、メルベ、そして3階部分の500名以上の人がいた中でのことです」と述べた。
新聞記者らが「トルコ人巡礼者の中から死亡者は出たのでしょうか?」と質問したところ、「3名の方を存じ上げています」と答えた。
他の目撃者は、2名のトルコ人が亡くなったと話した。

■巡礼者、事故当時を語る

カーバ神殿でのクレーン車事故により、多くの巡礼者が命を落とした。巡礼を行うべくメッカを訪れていたセルヴェト・オウズハンさんが事故当時について語った。
カーバ神殿周辺で夕方5時ごろから降り始めた強雨と嵐に伴い、付近にあったクレーン車のうちの1台が横転した。横転したクレーン車の一部が、周回が行われていた場所のコンクリートの場所を破壊し、多くの人々の頭上に落ちていった。この際に周回を行っていた多くの人々が負傷した。
今回の事故の際、現場に居合わせたエラズー出身のセルヴェト・オウズハンさんは、クレーン車が横転した際とその後について、İHA社記者に語った。非常に強い雨が降っていたことを述べたオウズハンさんは、「夕方ごろ非常に雨が降りました。かなり雷が鳴っていました。何かの音を聞いて、事故現場に行ったところ、多くの怪我人と意識を失っている方たちを見たのです。壁の上に落ちたクレーン車は、カーバ神殿の周りをまわっていた人々の上にも落ちました。事故の後私たちはホテルに連れていかれました。今、ホテルから外に出ることはできません。トルコ人の中にも怪我人がいるといわれています。雨は今も強く降り続けて います」と話した。
一方、事故現場から届けられた写真が、事故がどれほど大きいものであったかを物語っている。事故で負傷した多くの人々が救急車で病院に搬送されたことが分かった。 

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


(翻訳者:木全朋恵)
(記事ID:38651)