アンタルヤ・メヴレヴィーハーネの不幸
2015年09月13日付 Zaman紙


700年の無類の価値を持つセルチューク時代のタイルを壊したことで罪に問われた工事受注業者が、数多くの歴史的作品の修繕を行っていたことが判明した。

10年前に、コンヤのサーヒプ・アタ・モスク建築群にあるセルジューク時代のタイルを壊したことで罪に問われた工事受注業者のアシュル・タシュタンは、裁判にかけられ、有罪判決を下された。それにもかかわらず工事受注業者は、近親者の名義で設立した別会社で、何年にもわたり国の異なる機関から歴史的作品の修繕作業を入札していたことが明らかにされた。ギョルチュクのローマ浴場やカスタモヌのイキチャイ橋、ディヴリーのスレイマン・アー・モスク、バフラのタイヤル・パシャ・モスクのような歴史建造物の修繕作業を行った工事受注業者の最近の仕事は、800年の歴史を持つアンタルヤ・メヴレヴィハーネの修繕作業だった。完成予定日から9ヶ月が経ったにもかかわらず、修繕作業が続いているアンタルヤ・メヴレヴィハーネは、観光客が多く訪れる夏シーズンに開館できなかった。工事受注業者のタシュタンは、トルコの数多くの土地で修繕作業を続けていることを明らかにし、文化観光省がメヴレヴィハーネの内装をどのように行うかを決定できなかったために、作業を終えられなかったと主張した。アンタルヤ文化観光局の担当者は、メヴレヴィハーネがいつ開館されるかについて、 はっきりした回答ができないと述べた。

■437のセルジューク時代のタイルが未だに行方不明

サーヒプ・アタ・モスク建築群の2005年の修繕は、悲劇とともに終えられた。大広間と墓にあった、セルジューク時代の紫色の六角形タイルから成る壁面が粉々になって壊された。かけらが集められた際に、437のタイルが失われたとわかった。ワクフ地域局は、ギュンダー建設会社と経営者のアシュル、ミクダット、セヘル・タシュタンに対し、賠償訴訟を起こした。コンヤの第一初等裁判所は、大広間部分の700枚の六角形タイルがはがされて壊されたことを証明 した。墓部分の西と南側の437のタイルは、はがされて行方不明になったことを認めた。5回の専門家調査が行われ、結果として破壊された各タイルにつき1000リラの賠償が算出された。

■罰金は未だに払われていない

コンヤ第一初等裁判所は、会社と経営者に賠償金の支払い判決を下した。裁判所は、破壊された700のタイルに対する700万リラをはじめ、はがされて行方不明になっている437のタイルに54万6250リラ、合計で124万6000リラの賠償金を提示した。タシュタンが上告した裁判は、現在最高裁判所で争われている。ギュンダー建設会社が倒産を発表したために、ワクフ局は未だに金を受取れていない。一方、コンヤ・ワクフ地域局が会社経営者に対して開いた裁判は、コンヤ第5初等刑事裁判所が、修繕作業を行った会社担当者に対し、18ヶ月の禁固刑を与えた。この件も上告されて最高裁判所で争われている。

■新しい会社で修繕作業を続けている

公共入札契約法によれば、契約に反する行いをした会社は、入札禁止の罰を受ける。しかし、工事受注業者のアシュル・タシュタンは、 親戚の名義で設立した会社で、この禁止を破ったといわれている。会社は、文化観光省とワクフ総局、交通海事通信省の入札に参加し、多くの修繕作業を入札した。2007年にデヴリーのスレイマン・アー・モスクを、2008年にバフラのタイヤル・パシャ・モスクを修繕した。2012年にギョルチュクのローマ浴場の修繕作業を、他の会社と共同で行った。2014年にカスタモヌのキュレ郡にあるイキチャイ橋の修繕入札に勝った。

■758年の歴史を持つメヴレヴィハーネ

アラアッディン・ケイクバトにより、1255年に建立されたアンタルヤ・メヴレヴィハーネは、美術ギャラリーとして使われていた。メヴレヴィハーネを修繕して博物館にすることを計画した県の文化観光局は、入札をおこなった。修繕は、2014年5月に106万300リラという価格で落札された。修繕の期間は250日と公表された。

修繕は758年の歴史を持つアンタルヤ・メヴレヴィハーネの排水や、展示・陳列スペースと並んで墓やハマムも含まれている。しかし、工事受注業者契約で完成予定日とされた2015年1月に作業が終わらなかったために、メヴレヴィハーネは観光客向けに開かれなかった。メヴレヴィハーネの建設作業を終わらせたと主張する工事受注業者のタシュタンは、「文化観光省が、博物館の一部のエリアをどのように調整するかを決定しなかったために、工事を終わらせられなかった。期間延長をした」と述べた。会社は息子により経営されていたとしたタシュタンは、トルコの数多くの地域で修繕作業を行ったことも付け加えた。

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(翻訳者:白尾みさき)
(記事ID:38659)