アフガン人生徒の就学機会がイラン国内で用意—教育省国際問題センター長が明かす
2015年08月28日付 Jam-e Jam 紙

【ジャーメ・ジャム・オンライン】イラン教育省の国際・在外学校問題センターの長官は、不法滞在のアフガン人生徒についても、彼らの〔イラン国内での〕就学機会を認める予定だと指摘した上で、「イランでは生徒一人に対して、平均で118万トマーン〔※日本円で約4万円〕の費用がかかる。この数字は、われわれに与えられている予算の数倍である」と述べた。

 ハリーロッラー・バーバールー氏は、今年「国際問題センター」の予算は30億トマーン〔※約1億円〕削減されたと指摘した上で、「93年〔西暦2014/15年〕、アフガン人の子供たちの教育費は5千億トマーン〔※約167億円〕だった。このコストは今年、必ず上昇するだろう。コストは毎年、自然に上昇していくものだからだ」と述べた。

 イラン学生通信の報道によると、同氏はさらに「不法滞在のアフガン人生徒についても、今年彼らの就学機会を認める予定だ」と付け加えた。

 教育省の国際・在外学校問題センターの長官は、〔現在イラン国内の学校には〕36万人の外国籍の生徒がおり、そのうち33万人はアフガン人で、3万人はその他の国の国籍の者たちである〔※〕とし、さらに「イランでは生徒一人に対して、平均で118万トマーンの費用がかかる。この数字は、われわれに与えられている予算の数倍である」と述べた。

※訳注:2015年5月にラフマーニー=ファズリー内相が明らかにしたところによると、イラン国内の小中高校で学ぶアフガン人生徒の数は35万人で、さらに1万7千人のアフガン人大学生がイラン国内の大学に通っているという。なお、同相によると、現在イラン国内にいるアフガン人は約250万人で、うち合法的にイラン国内に居住しているアフガン人は約145万人(イラン内務省発行の身分証をもっている者が約100万人、パスポートをもっている者が約45万人)で、不法滞在のアフガン人が約100万人いるという。

 同氏はさらに、次のように続けた。

今年〔※5月〕、最高指導者から「いかなる子供も、どのような状況下におかれようと、就学〔の機会〕を妨げられてはならない」との見解が示され、不法滞在の外国人であっても、〔公立学校への〕登録が行われることになった。この状況下において、生徒の数は10万人から15万人増加するのではないかと予測されている。

内務省の外国人委員会で、会議が数度にわたって開かれ、〔外国人生徒の教育〕レベルの確定、健康・医療上の問題、およびこれら外国人の身元の確定の3つのテーマが重要度の高いものとして議論された。〔外国人の〕身元の確定については内務省身元保証事務所で、健康・医療上の問題については保健省で、教育レベルの確定については教育省で、それぞれ行われることとなった。

 バーバールー氏は、これらの問題を記録するためのマニュアルがすでに各州に送付されたと指摘し、「授業料をどうするかについてはすでに決まっており、条件は透明性のある形で用意されている」と述べた。

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( 翻訳者:FM )
( 記事ID:38716 )