デミルタシュHDP党首「PKKは我々の代表ではない」
2015年09月29日付 Hurriyet 紙


人民民主党(HDP)のセラハッティン・デミルタシュ共同代表は、「人民民主党は、PKK(クルディスタン労働者党)の合法部門か」という問いに対し、「いいえ違います。我々はPKKの代表ではありません。また、PKKは我々の代表でもありません。これは、PKKの活動に関して我々にぬれ衣を着せようとする政権のプロパガンダです。我々はPKKを公正発展党(AKP)がしているように分類しません。HDPの有権者らもPKkをAKPと同じように見ていません」と返答した。

ドイツで国外有権者らと会ったデミルタシュ共同党首は、南ドイツ新聞(Süddeutshe Zeitung)に対し以下の様な声明を発した。

■ 我々はPKKのライバルでも仲間でもない

(「PKKの襲撃でHDPに損害があると言えますか?」という問いに対して)HDPを支援することも、HDPに損害を与えることもPKKの目的ではありません。PKKには独自の計略があります。

(「HDPは政治的に、PKKは武力でクルド人の心をつかもうと競合しているのですか?」という問いに対して)我々はライバル同士ではありません。我々はPKKと仲間関係にもありません。しかし我々はPKKに対する敵意も抱いておりません。PKKはイラン、シリア、そしてイラクでも組織されています。標的集団は多様です。我々は、トルコ憲法の枠組みで活動する一政党です。

(「HDPの停戦への呼びかけになぜPKKは応じなかったか」という問いに対して)もちろんPKKは我々に耳を傾けています。PKKが最近、発した声明で停戦の用意があると告知しました。しかし、停戦は相互に行われなければならないと伝えました。政府が攻撃を停止すれば、協議を観察するオブザーバーが任命されれば、そしてオジャランが協議に参加するのであれば、PKKは和平協議に再度出席する用意があります。

■ 連立はAKPの姿勢次第である

(エルドアン大統領と政権の対立を煽っているとの疑惑を想起させられると)これに関し更なる証拠を出さねばなりませんか?エルドアン大統領は、北イラクのカンディル山に対する軍事作戦及びトルコ警察に対する捜査作戦が自身の指示によるものであったと自白しています。彼はPKKを撲滅するまで暴力は増加するだろうと毎日発言しています。エルドアン大統領は「私は停戦を受け入れることはできない。降伏せねばならない」と述べました。

(「選挙後にAKPと連立を組む予定ですか?」との問いに対し)AKPの姿勢次第です。こういった形で継続するのであれば、AKPとの連立はありえません。AKPの姿勢に変化があれば、我々は再度検討します。これに関して我々の門戸は開かれています。

■ EUは十分に圧力を加えていない

選挙は延期されませんでしたが、治安問題があり、待たなければなりません。HDPを対象に実施された捜査はありません。私に対して600回捜査が行われました。怖くはありません。相手側は我々を恐怖させるためならあらゆる手立てを講じます。しかし、これで我々が闘争を中断する事はありません。

(HDP所属閣僚らの辞職に関して)HDP所属閣僚に対し政権の一翼を担う機会が与えられませんでした。とりわけアフメト・ダヴトオール首相は彼らの取り組みを中断するためあらゆる手立てを講じました。AKPの本性を暴くため閣僚を担いました。これに関して我々は成功を得たと思います。

EUは、民主主義のスタンダードに従うようトルコに十分な圧力を加えていないと思います。民間人、女性、子ども、そして幼児が毎日亡くなっています。現在までにEU側からほとんど発言がありません。昨今、ドイツがもう少し影響力のある役割を果たしました。但しこれは十分とは言えません。」

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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:38772 )