イラン巡礼参詣庁長官「いまだ20台以上のコンテナが未確認」
2015年09月29日付 Jam-e Jam 紙


【ジャーメ・ジャム・オンライン】イラン巡礼参詣庁長官は、これまでのところ9割の病院を調査したとした上で、「残念ながら、ミナー〔での惨事によって亡くなった〕殉教者の数は増えるだろう」と述べた。

 メフル通信の報道によると、サイード・オウハディー長官はミナーでの惨事による死傷者数に変わりはないと述べた上で、「これまでのところ、239名のイラン人巡礼者がミナーでの惨事で命を落とした。行方不明者の数は依然として241名だ」と語った。

 同氏は負傷者数について、「幸いなことに、現在この数については急激に減少しており、14名となっている」と付け加えた。

 オウハディー氏はイラン政府から4名の派遣団がサウジを訪れたことを明らかにし、「保健医療相を団長としたこの派遣団は、今日サウジ入りした。イラン高官の訪問によって、これまで以上に調査がはかどることに期待したい」と述べた。

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ミナーでの惨事の死亡者数は現在発表されている数よりもずっと多い

 巡礼参詣庁長官は、〔死亡者の〕数について確定的なことはまだ言えないとした上で、「巡礼者の遺体が入ったコンテナを乗せたトレーラーを見ると、〔死者数は〕発表された数よりも多いと言わざるを得ない」と指摘した。

 同氏はさらに、「アラファートの遺体安置所には1200の遺体しかない。複数のコンテナがターイフから運ばれている」と付け加えた。

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20台以上のコンテナがいまだ未調査

 巡礼参詣庁長官はまた、「要確認のコンテナがいまだに20台以上残っている」と指摘した。

 同氏は、遺体安置所が混乱した状況にあるのは、サウジアラビア行政当局の運営のずさんさが原因だとした上で、「にもかかわらず、我が方の調査団は24時間態勢でこれらの遺体安置所にとどまっており、遺体を一体ずつ調査している」と述べた。

9割の病院でベッドを一台ずつ確認

 オウハディー氏は9割以上の病院を回り、ベッドを一台ずつ直接確認したとした上で、「これらの調査では、〔イラン人巡礼者で〕亡くなった人の数は依然として239名である。しかし残念なことに、情報を得られていない行方不明者が241名いることから、死亡者数が今後増えることは確実だと言わざるを得ない」と説明した。

サウジ当局の調整不足により、遺体の搬送にも遅れ

 同氏はさらに、「我々がもう一つしているのは、ミナーでの惨事で亡くなった方々の遺体をイランに搬送するための法的手続きである」と付け加えた。

 同氏は「殉教者135名分の法的手続きは完了しており、本日、2機の航空機でイランに搬送する予定だった」とした上で、「残念なことに、サウジ当局内の一部の調整不足が原因でこの作業に遅れが生じていると、サウジ当局から本日発表があった」と述べた。

 同氏は「相手側の計画性のなさと運営のずさんさのために、〔死亡した人の〕数がいつ確定するかについて、正確なことは言えない」と認めた。

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( 翻訳者:ST )
( 記事ID:38776 )