メルケル独首相「トルコは必要だが、EUには不要」
2015年10月08日付 Milliyet紙


アンゲラ・メルケル独首相は、シリアからヨーロッパへの難民流入を止めるためにトルコの助けが必要だが、トルコのEU加盟については(反対の)意見は変わらないという見解を明らかにした。公正発展党(AKP)からはメフメト・アリ・シャーヒン副党首がこの発言に応じた。

トルコのEU加盟反対派として知られるアンゲラ・メルケル独首相は、同国の国営放送局ARDでの会見で、この考えは変わっていないことを表明。「トルコの加盟には常に反対してきた。エルドアン大統領もこのことはご存じだ。考えは今も変わらない」と発言した。エルドアン大統領は今週ブリュッセルを訪問してEU関係者と会談し、シリア難民問題の解決に向け協力するためEUとトルコの間に「共同活動グループ」を立ち上げることを決定した。メルケル首相はこの件 にふれ「難民問題では個々の負担をより軽くするため、トルコとも相談すべきだ。しかしそれは、トルコに経済援助をしたり、ビザの緩和などの要望を叶えたりするという意味ではない」と話した。

■AKPの返答

AKPのメフメト・アリ・シャーヒン副党首は、メルケル首相のトルコのEU加盟には変わらず反対という発表に対し「トルコの加盟交渉を決めたのはEUだ。我々の相手は個々の加盟国ではなく、EUという組織だ」と述べた。

■重要なのはEUという組織の決定

メルケル首相がドイツ国営放送で行ったトルコのEU加盟に反対の立場を保つという発表を受け、シャーヒン副党首は次のように話した。「トルコが加盟交渉を行うという決定はEUが下した。我々の交渉相手は個々の加盟国ではなく、EUという組織全体だ。だから加盟承認について、トルコが任務を遂行したから交渉を始めようという決定も、EUが下したのだ。この決定にはドイツ連邦の代表者もサインをしている。メルケル女史は、ドイツ首相として個人的な意見を国民と共有したのだろう。我々にとって重要なのはEUという組織の決定であり、その枠組みで交渉を進めている。それぞれの項目に関して取り組みを行っており、実際いくつかの項目については交渉が開始されている。その他の項目も交渉開始に向け議長国と話し合いを続けている。我々は発言に責任をもつ国家だ。交渉相手にも同じ姿勢を期待したい。政治や国の統治において、一貫性は極めて重要だ。」

■トルコ国民のEUに対する信用が揺らいだ

(今回の会見で)トルコ側のEU加盟への意志や希望に変化が生じたかという問いには、シャーヒン副党首はこう答えた。
「EU加盟国によるこのような発表は、我々の国民のEUに対する信用を揺るがした。そのため、彼らがトルコのEU加盟に関して時に躊躇を示すことも、理解をもって応じなければならないだろう。」

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(翻訳者:川原田嘉子)
(記事ID:38860)