UAE:世界イスラーム経済サミット2015
2015年10月07日付 al-Hayat 紙


■イスラーム経済…更なる拡大へ

【ドバイ:ザビール・アンサーリー】

ドバイ商工会議室とトムソン・ロイターが組織する「世界イスラーム経済サミット2015」は、成長と拡大を始めるイスラーム経済と、その道を阻む問題や立ちはだかる困難の解決プロセスを提示することに光を当てた。

一昨日(火曜日)に発足したサミットの公式サイトは、「世界イスラーム経済は世界で17億人を超えるムスリムの生活に影響を与えています。そしてそれは、オーストラリアからアラスカまで、全ての分別のある消費者、市民、企業に開かれた経済です。人々は私たちの消費、生産、共同作業の方法を改善する必要性に気づいています」と伝えた。

イスラーム経済は7つの主要部門を含んでおり、それはイスラーム金融、ハラール製品、家族旅行、デジタルコンテンツ、知と研究、イスラーム芸術、そしてイスラーム的品質基準だ。

イスラーム金融は実体経済に深く根付き、投機を含む活動を禁止することで利益を得た。

クウェートの経済専門家フッジャージュ・ブーフドゥール氏は、AFP通信に対して「イスラーム金融の活動は、宗教的原則によって統治される存在にもかかわらず、柔軟で(伝統的な部門より)危険が少ない。このために、素早い成長と様々な要求に応えることができたのです」と述べた。

IMFや世界銀行、その他の国際金融機関が伝えたところによると、イスラーム銀行の資本は2003年から2013年の間で9倍に増え、1兆8000億ドルに達した。一方で、様々な予測によると、資産規模は現在2兆ドルに達している。また、この資産の80%は銀行が持っており、15%はスクーク(イスラーム債)、4%はイスラーム投資基金、1%は「タカーフル」として知られるイスラーム保険の形で存在している。

アーンスト・アンド・ヤング・ファイナンシャルアドバイザリーは、イスラーム金融のストックは2009-2013年の期間で毎年17.6%の割合で成長したと伝えた。また、2018年まで毎年平均19.7%の割合で成長し、イスラーム金融が閉鎖的な活動から世界的な活動に変容することを確かにするだろうと述べた。

世界経済危機の間にイスラーム経済が持ちこたえたことや、伝統的な市場の倍を超えるその成長率により、世界的金融機関がイスラーム経済を世界各国のマクロ経済に取り入れることになった。特に、ドバイイスラーム経済センターがトムソン・ロイターと協力し発行した研究は、世界中のムスリムの総支出は1兆8000億ドルと予想した。

(後略)

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( 翻訳者:田村颯 )
( 記事ID:38912 )