報道制限終了、テロ実行犯1 名氏名公式発表
2015年10月19日付 Milliyet 紙

アンカラ駅前におけるテロ攻撃に関する報道規制が解除された。アンカラ共和国検察庁は、アンカラにおけるテロ攻撃に関して「問題の自爆テロ攻撃を実行した犯人の一人が、ユヌス・エムレ・アラギョズという名前の人物であることが確認された。もう一人の自爆テロ実行犯は写真による分析がなされて, 明確な身分を明らかにするための作業が継続して行われている。この人物は、テロを実行するために、南部の国境を通って、隣国から入国したということが確認された」ということが発表で伝えられた。エムレ・アラギョズは、スルチにおける爆弾テロ事件の実行犯であるアブデュラフマン・アラギョズの弟であると知られている。発表では、報道ゆえに事件に関係していると目されている9人の被疑者が逃亡しているという表現が用いられた。容疑者の倉庫の中に10の自爆用ベルトそして爆薬が見つかったということも、公開された情報の中に含まれた。

アンカラ共和国検察庁は、アンカラ駅において102人が命を落としたテロ攻撃を実行した自爆テロ犯のうちの一人がユヌス・エムレ・アラギョズであることを発表した。もう一人の自爆テロ実行犯は写真による分析がなされ、明確な身分を明らかにするための作業が継続して行われている、と伝えられた。

アンカラ共和国検察庁は、アンカラ駅において102人が命を落としたテロ攻撃に関して行った発表で、10月10日にアンカラ駅周辺で発生したテロ攻撃に関連して行われている捜査の近況に関する詳細が共有された。

発表では、
「アンカラ駅周辺で発生した事件に関する幾つかのツイッターの中身に関して、4人が逮捕されたこと、この人物のうちの3人が、検察庁によって釈放されたということ、1人については、私たちの要請を受けて、裁判所の判断によって、国外渡航禁止という形で、司法上の監督がつけられることが決められた。問題の自爆テロを実行した犯人の1人は、ユヌス・エムレ・アラギョズという名前の人物であることが確認された。もう1人の自爆テロ犯人は、写真による検証が進められていて、身元を明らかにするための作業が行われている。この人物は、テロを実行するために、南部の国境を通って、隣国から入国したということが明らかになった。2人の自爆テロ犯を手助けし、このテロに加わったと考えられる計20人について司法手続きが始まり、このうちの11人が逮捕された。逮捕された11人の容疑者のうち、4人が、検察庁によって釈放され、6人の容疑者が拘束の要請を受け、1人は司法監督の要請を受けて、簡易刑事裁判所へと移送された。簡易刑事裁判所に移送された容疑者のうち(6+1=7人)4人が拘束され、3人について、司法監督の決定がなされた」と伝えられた。

■「無責任な報道が9人の逃亡の要因となった」

 発表では、「容疑者の場所が確認されて、今後の捜査によって逮捕に向けて尽力している最中に、いくつかの報道機関が、無責任に振舞い、一部の容疑者の名前と苗字の頭文字を記す形で報道した結果、このテロ攻撃と密接に関係していると思われる9人が逃亡する要因となった。逃亡した人々に関し簡易裁判所より『未出廷のまま拘束の決定が取られた』」という表現が用いられた。

■「ガーズィアンテプの支部に行われた捜索によって、10本の自爆用ベルトが押収された」

発表では以下のことが述べられた。

拘束された容疑者のガーズィアンテプの家から、職場から、車両から、倉庫として用いられた場所から、支部として用いられた家の捜査では、
a) 容疑者によって使用されて、我々の捜査によって、第一の倉庫とされた場所においてアンカラの爆発事件で用いられた34DM8574のプラカード番号フォード・フォフォーカス製の車両

b)容疑者によって使用されて、我々の捜査で第二の倉庫とされた場所で、爆弾に使用された400kgの硝酸アンモニウム

c) 容疑者によって使用されて、我々の捜査において第三の倉庫とされた場所で、爆弾製造で用いられた1100㎏の硝酸アンモニウム

d) 容疑者によって使用され、我々の捜査において第四の倉庫とされた場所で、10個の自爆テロ用のベルト、150メートルに及ぶコーテックス爆発薬、60㎏のTNT火薬、15キログラムの鉄球、5㎏のナット、2000本の9㎜経口の弾丸、10パケットの化学爆薬、ずだ袋の中に入れられた硫黄と硝酸アンモニウム、自爆テロ用のベルトの裁縫に用いられたミシン 、27x16サイズのフューズなしのTNTコード、一本の空のTNT爆弾、爆発のために用いられたとかんがえられるその他の品々

e) 容疑者によって使用され、我々の捜査において第五の倉庫とされた場所で、爆弾製造に使用された1000㎏の硝酸アンモニウム

f) 容疑者のうちの一人の家で行われた捜索において、3つの手榴弾、一丁の猟銃、アンカラで発生した爆発地点において見つかったヒューズと同じタイプの一つの手榴弾のフューズ

g) 他の一人の容疑者の家で行われた捜索において、6丁のAK -47のカラシニコフ製の武器、一丁のサイレンサー付拳銃、22個のFIタイプの手榴弾、1683個の異なる口径とメーカーの弾丸、8個のフューズが押収された。

■「厳重な捜査が続けられている」

発表では、上に挙げられた多くの武器、手榴弾、爆弾に用いられたマテリアルと何トンにも及ぶ硝酸アンモニウムが、容疑者によれば、ほかの爆弾テロにおいても用いられる予定であることに注目し、「この捜査の中でおこなわれた作業の結果、この人々が、将来、計画していた可能性のある事件も明るみになったと考えられている。

この事件を実行したテロ組織、この事件を実行した人々と関係があり、そして協力したと思われる他のテロ組織について、捜査が深く掘り下げられつつ続けられている。

上述のように、検察庁が捜査を進める最も緊迫した時期に一部の報道機関がおこなった無責任な報道理解が要因となって、捜査は一定の悪影響をこうむったとしても、早急に逃亡した容疑者も捕まえることで入手する新しい情報と資料を基に、他にテロを計画している人物にたどりつくはずである。

検察庁の要請を受けたアンカラ第六簡易裁判所の決定によって、報道規制は今日付けで解除された。これによって捜査が続けられている間、報道規制の決定に敬意を払いつつ、責任ある報道の範例を示している機関に対して、特別に感謝の意を表する」という表現が用いられた。

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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:38951 )