アタキョイ沿岸保護、住民の主張とおる
2015年10月24日付 Radikal 紙


アタキョイ沿岸の歴史的なバルートハーネ(火薬工場)を含む564-160の土地に建設が構想されていたアタキョイ・ブルマル計画が中止となった。70メートルの高さで7ブロックを建設することを想定したこの計画に対し、県環境都市整備局がバクルキョイ区に意見書を送り、いかなる建設活動も許可しないよう求めた。

■権限争い

登記済みのバルートハーネ(火薬工場)を含むアタキョイ沿岸の160番地はエムラク銀行によって、TOKİ(集合住宅局)に譲渡され、TOKİも土地を2010年7月12日に「修復・運営」モデルで入札にかけた。59,800㎡の観光・レクリエーション用地は、そこにある歴史的建造物の元の状態に則した修復や記念樹の保護を条件に年間6百万リラで49年間、入札に唯一参加したチェレビジャン株式会社に貸し出された。同社は記念樹のためだけにイスタンブル第4自然遺産委員会から建設許可を得た。建設活動を始めた 際、土地にある登記済みの歴史的建造物を理由に許可申請が必要な第1文化遺産保護協会が建設の中止を要請し、バクルキョイ区も建設を中止させた。チェレビジャン社は司法に訴え、裁判所は(建設許可の)権限は自然遺産委員会にあると判決を下すと、バクルキョイ区は建設中止をさせざるを得なくなった。

■委員会は「中止させろ」

イスタンブル第4自然遺産保護委員会は2015年9月10日に新たな決定を下した。決定では「新たな決定が下されるまで、登記済みの区画でいかなる物理的・建設活動を行ってはならない」とされた。しかしチェレビジャン社がブルマル計画のための活動を続けると、アタキョイ第一区域保護・美化協会はイスタンブル第4自然遺産委員会とバクルキョイ区に、「決定に反して建設を続けた」とした請願書を送った。バクルキョイ区は県環境都市整備局にどのような手続きを行う必要があるのかを質問した。県環境都市整備局は次のように回答した。「問題の区画に対する最新の委員会の決定はイスタンブル第4自然遺産保護委員会の2015年9月10日付けの決定であり、この決定の取り消しに関する司法の決定がないのであれば、2863号文化・自然遺産保護法第61 項の『公共機関と自治体、個人と法人は保護高等機関とその地方機関の決定に沿わなければならない』という規定に基づき、必要な手続きが代表によって取られなければならな いとされている。」

この決定はバクルキョイ区に「ここでの建設作業を中止するように。地域を立ち入り禁止にするように」と命じている。こうしてアタキョイ沿岸の少なくとも1区画は今のところ助かったこととなった。

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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:38975 )