EU進捗レポートで、トルコ批判
2015年10月29日付 Hurriyet紙

イギリスのロイター通信によると、EUの今年のトルコ進捗レポートのアウトラインでは、政府は、法の優越、表現の自由、司法の独立といった項目が後退したことで非難されている。EU委員会は報道について、「報道内容については我々は関係ない」と述べた。

イギリスのロイター通信は、EUによって毎年用意されるトルコ進捗レポートのアウトラインが決定したと伝えた。ロイターが見た文書では、トルコ政府が、司法の優越、表現の自由、司法の独立などの点で後退したと批判されている。同社は、EUレポートが日曜日の選挙後に延期され、エルドアン大統領を怒らせるのを避けたと見ている。
毎年発表されるレポートのアウトラインでは、(その原因を)「エルドアンが、13年間政権を握っているAKP(公正発展党)の支配を硬直化させる一方、安全保障状況の急激な悪化と国家統治における分極化」に帰している。

■権威主義的統治への偏向

文書では「トルコでより権威主義的な統治への偏向が起きている」と主張され、以下のように述べられているという。
「過去の内閣は、EU加入プロセスを蘇らせるために努力した。しかし、この強固な意志に反して、司法の優越、表現や集会の自由などの範囲でヨーロッパ基準と相容れない法が施行された。」「政府の支配下にある、あるいは無法の政治的圧力にさらされた」司法システムと表現された案文には、「状況は2014年に比べて悪化している。司法の独立と権力の分散が著しく傷つけられた。裁判官や検察官は強い政治的圧力の下にいる」という表現も注意を引いた。

■大統領への批判

ロイターによると、アウトラインでは大統領が国内外の政治問題に大きな影響力を持って介入し続けており、このことがトルコの憲法が定める大統領の職権を逸脱しているという批判を呼んでいると書かれている。同社のニュースでは、「シリアから来た難民の流入をとめるために、エルドアンの協力を取り付けたいEU委員会が、政治的理由からレポートを公表しようとしないことも報道された。

■EU:「書かれた記事は我々には関係ない」

ロイターが取材したアウトラインの準備プロセスに通じた情報筋は、この案文が、ドイツのメルケル首相が10月18日にイスタンブルを訪問する前に書かれたと述べた。メルケル首相は、訪土で難民流入を防ぐためにトルコの協力を求めていた。EUがトルコに期待している時期に、トルコ政府の反発を防ぐためにレポートの発表を延期したと推測されていた。EU委員会のスポークスマン、マルガリティス・シナス(Margaritis Schinas)氏は、ロイターの報道について、「レポートが発表されるまで、あなた方が読んだもの、言われたこと、もしくは報道されたことは、我々には関係なく、そういう報道を書いた者に関係するものだ」とコメントした。

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(翻訳者:矢加部真怜)
(記事ID:39018)