ジャンナティー「包括的共同作業計画に関する審議は終了/相手側が約束を反故にすることのないよう注意すべき」(3)
2015年10月16日付 Jam-e Jam 紙

 アーヤトッラー・ジャンナティーは、核合意が有するキャパシティ(可能性)をわれわれに有利なように最大限活用すべきだと指摘した上で、次のように指摘した。

各メディアはJCPOAについてしっかりとした広報をしてくれた。JCPOAをめぐる問題はすでに終わったものと理解し、公共の場でそれを議論の対象にしない方がよいと、私は考える。善だったのか悪だったのか、良かったのか悪かったのか、いずれにせよ、もう終わったものだと考えるべきであり、核合意の内容から自らの権利を探る〔ことに全力を傾ける〕べきだ。そして相手側が〔核合意の解釈等で〕悪ふざけをしてこないよう注意すべきだ。〔‥‥〕

※訳注:ジャンナティー師はここで、JCPOAに否定的な保守強硬派を念頭に、JCPOAの問題点を公然とあげつらい、政府を攻撃するようなことは控えるべきだ、むしろすでに合意したものとして、そこから何が引き出せるのかに注力し、欧米諸国が核合意について自分勝手な解釈をしないよう気をつけるべきだ、と主張している。

 同師はまた、ミナーでの惨事にも言及し、次のように述べた。

ミナーでの惨事はわれわれを非常に悲しい気持ちにさせた。犠牲祭の日に神が守りし聖域でアフラーム(白い巡礼衣)に身を包んだ人々が、暑い最中に踏みつぶされてしまった。渇きによって命を落とした人もいる。神よ、サウード家を呪い給え。そしてあの圧制者どもに対し、これらの虐げられた人々の恨みを晴らし給え。

 テヘラン臨時金曜礼拝導師は、約400人のイラン人がミナーでの惨事で殺されたと指摘した上で、次のように言明した。

サウード家の為政者らの無能ぶりは決定的だ。イラン当局がこれまで数回にわたってその設置を唱えてきた真相究明委員会〔の実現〕が追求されるべきだ。すべてのイスラーム諸国はミナーでの惨事を調べ、この惨事の真の原因がどこにあるのかをつまびらかにすべきだ。確信を持って言うが、アメリカがサウード家を支持している限り、〔‥‥〕特別なことは何も起こらないだろう。


 同師はその上で、

革命最高指導者はミナーでの惨事の後、演説の中でサウード家に対し、〔イラン側から〕激しく厳しい反応があるだろうと威嚇した。師のこの威嚇のおかげで、サウード家はイランに遺体の引き渡しを行った。この威嚇が〔言葉だけでなく〕いつの日か実行に移されることを希望する。革命最高指導者の発言の後、サウード家の為政者たちはある程度後退し、イランと一定程度の協力をするようになった。神よ、革命最高指導者の名誉を高め給え。〔‥‥〕

 と強調した。

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( 翻訳者:MHK )
( 記事ID:39093 )