マルディン県ヌサイビン郡、外出禁止令9日目で8人目の死者
2015年11月21日付 Cumhuriyet 紙

郡は郡民の要望に応え、外出禁止令を10時間解除した。この間に新たな訃報が届いた。シェリフ・アルパルさん(55)が爆弾の犠牲となり、死亡者数は8人になった。

マルディン県ヌサイビン郡で11月13日に布告された外出禁止令は9日目を迎えた。ヌサイビン郡は、電気や水、インフラの機能不全を解消し、郡民が食料等の生活必需品を賄えるよう、アブドゥルカーディルパシャ地区、フラト地区、イェニシェヒル地区、ディズレ地区を除いた地区で、昨日(20日)8時から16時まで外出禁止令を一時的に解除した。人々が市場やパン屋へ押し寄せる中、新たな訃報が届いた。シェリフ・アルパルさん(55)が、アブドゥルカーディルパシャ地区で起きた爆発により、事件現場で命を落とした。これにより、外出禁止令が発令された9日間での郡の死亡者は8人になった。

■発電機でパンを焼く!

外出禁止令が一時的に解除された後、我々はヌサイビン郡入りした。家の庭の門から不安そうに見ていたヌサイビンの人々が、少しずつ通りへ出始める。まず子ども達が、何日も続いた軟禁状態から解放されたことを喜び、通りで遊び始めた。その後男性達が市場へと向かい、短い時間を利用して家へパンや小麦粉、食べ物を買ってゆく。地区のほとんどで電気は通っていない。あるパン屋では発電機が稼働していた。そこからの電気をもらおうと人々が列をなす。ある人は携帯電話を、ある人は充電式の電灯を充電する。パン屋の別の場所では職人たちがパンを作っていた。
パン屋のオーナー、オメル・エルバシュさんは、外出禁止令下で水や電気が切断されたため、パンを焼くことができなかったと話した。

■複数の地区で銃声

通りはしばらくするとさらに混雑し始めた。警察の装甲車が速いスピードで我々の横を通り過ぎて行く。ネヴルーズのお祝いが行われた広場では、一定の間隔で多くの装甲車が並んでいた。装甲車は、厳しい外出禁止令が出され、激しい衝突のあったアブドゥルカーディルパシャ地区やフラト地区を巡視している。これらの地区は今も外出禁止令が続いている。時折銃声が聞こえた。我々が警察の装甲車を撮影すると、彼らはすぐに我々を止め、文句を言った。我々は広場の横にあるデヴリム地区の通りへ入った。子ども達が空の火薬筒を集めている。三三五五集まってきた人々が、ある建物を見ていた。そこには狙撃手がいた。銃身すら見えている。写真を撮った後、通りにいた人々と何事が起きたのか話した。

家の外には出られなかったと言うセラハッティン・ビチェンさんは、「家には食べ物がありませんでした。子ども達は怖がっていた上、空腹でした。幼い子もいて、その子にわずかばかりのミルクをあげましたが、後にそれも尽きて、どうにか子どものお腹を満たしてやらなければなりませんでした。ビスケットが少しだけありました。母親がそれをこっそり与えました、たぶん他の子も欲しがるだろうからと。子供たちを落ち着かせるために物語を語りましたが、爆発音を聞くたび、恐怖が大きくなっていきました。もう十分です、外出禁止令は終わってほしい」と話した。

■私達は戦って死ぬ

アブドゥッラフマン・バスンさん(44)は、「クルド人はこんな風に殺されたままでは終わらない、神に誓って終わらない」と話した。「彼は自分のことを宮殿の王様、スルタンだと思っており、死刑を命じているのです」と述べて反発したヌルシャン・デミルさん(34)は、以下のように話した。「何千人もの警官、軍人が我々の通りへやって来ました。彼らは戦車や大砲で発砲しました。もう十分です、もう誰も死なないでほしい。私達はただ平和が欲しいだけなのです。私達に平和をください。ああ、エルドアン、まだ母親たちの心を焼きたりないのか? これほど殺しておいてまだ満足しないのか?どれほど殺すつもりなのか?もしこんなふうに殺され続けるのなら、私達も方針を変え山へ向かい(PKKへ加わり)、戦って死んでゆく」。

市場の中心部は混み合っていた。人々は食べ物をあるだけ買っていく。新鮮な野菜や果物は、まだトラックの上にあるのに飛ぶように売れている。パン屋ではかまどからパンが出され始めて、人々は5個、10個単位でパンを買い、家へ向かった。

■警察「写真を消せ!」

我々が地区から出て、市場の様子を見たいと考えていると、突然装甲車が我々の前に立ちふさがった。特殊作戦員たちが銃を向けて、待機するよう求めた。民間警察がやって来て、身分証明書の提示を求めた。彼らのうちの1人が「なぜ我々の車を撮影した?我々を標的にするつもりなのか?」と責め立てた。彼らは我々の写真を消すよう要求した。いくつかの写真を削除した後、その場を離れることが許可された。

■郡長はサンジャル議員の門下生

HDP所属のミトハト・サンジャル国会議員は、ヌサイビン郡長であるムラト・サル氏が自身の門下生であることに関する質問に対し、サル郡長が、人々の要望について全ての責務を実行し、公的サービスについても国際的な基準で提供したと述べた。サンジャル議員は、サル郡長とは、今回の外出禁止令下でも以前の外出禁止令下でも話し合いを持ってきたと述べ、サル郡長が良い目的で動いていると話した。

■HDPがイスタンブルでデモ活動!

HDPとHDKは、ヌサイビン郡で起きている事件に関し、昨日(20日)、シシュリのジェヴァーヒル前で記者会見を行い、これにはカルドゥラチとSODAPも参加した。記者会見が始まる前に、集まったグループがスローガンを叫んだ。このグループは、命を落とした同胞のために数秒間の黙祷を捧げた。記者会見を行ったHDP所属のエルダル・アタシュ議員は、「政府は民主的な闘争を無視している。国民は自分達の言語で、性で、自由に生きることを望んでいる。クルド人は、自らの権利を、言語を自由に使えるようになるまで戦い続けていく」と話した。一方で、人民民主会議(HDK)がイスタンブルのコジャムスタファパシャ広場で、ヌサイビンを支援するために行った記者会見には警察が介入した。警察は押し入りつつ30人近くを逮捕した。

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( 翻訳者:粕川葵 )
( 記事ID:39210 )