グループ・ヨルム、裁判所の決定でコンサート実施
2015年11月22日付 Radikal 紙


クヌクで炭鉱労働者共同組合の主催で10月18日に行われる計画だったグループ・ヨルムのコンサートは、アンカラで起こった爆破テロ事件が原因で延期された。その後コンサートは2015年11月22日14時から行われると決定された。しかし、イズミル県は、安全面の理由で先週の水曜日に下された決定によって、コンサートの開催許可を与えなかった。炭鉱労働者協同組合によるイズミル第6裁判所への申し出を受けて、県による開催の不許可は取り消された。これに続いてグループ・ヨルムは、コンサートを本日16時にクヌク共和国広場で行った。

■黙とうにより始まった。

コンサートのためにイズミル警察によって多数の警官が警備に動員された。爆弾による攻撃の可能性も報じられたコンサート会場の近くではTOMAも待機した。
共和人民党クヌク郡支部長メフメト・チェティンカヤ氏、クヌクにある炭鉱労働者協同組合代表ヴォルカン・チェティン氏、弁護士オルハン・タパルル氏、2014 年5月13日にマニサのソマ郡で起こった事故で犠牲となった炭鉱労働者の遺族と市民らがコンサートを鑑賞した。コンサートが始まる前にソマで起こった事故と他の労働災害で亡くなられた方々に黙とうがささげられた。
ソマの事故で29歳の息子のエルギュン・シダルさんを無くしたドゥルムシュ・シダルさんは、労働者を代表してスピーチを行った。炭鉱労働者協同組合の名のもとに演説したナイル・チェティン氏は、「2014年5月13日にソマで起こった事故の後、我々が組織的であることがどれほど必要かを私達は学んだ。このため1年間炭鉱労働者協同組合の名の下で闘いを継続してきた。なぜならば、組織化しないことの代償を301人の同僚を失って理解したからだ」と述べた。コンサートが県によって禁止されたが裁判所の決定によってこれが覆ったと述べた。
グループ・ヨルムが行った会見でもコンサートの開催禁止決定は違法であり、この状況は裁判所の決定をもって乗り越えられたと述べられた。
会見に続いてグループ・ヨルムのコンサートが始まった。コンサート中に観客は、時には一緒に歌い、時には踊った。ソマの炭鉱事故があった日に出産のために病院に搬送され、事故で夫を失ったトムルジュク・シダルさんもコンサートを見に来た。トムルジュク・シダルさんは、事故の翌日に生まれて現在1歳半の息子ドゥルム シュ・シダルとコンサートを鑑賞した。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:39215 )