革命最高指導者「イラン人メッカ巡礼者への侮辱はイラン側の厳しい反応を引き起こすだろう」(2)
2015年09月30日付 Jam-e Jam 紙
同師はミナーの惨事で亡くなった人々の神聖なご遺体の移送をめぐって生じている問題に触れ、国の責任者たちが〔この問題の解決に〕奔走していると指摘した上で、責任者たちによる努力は〔これからも〕続けられねばならないと強調した。同師はその上で、「この件に関して、サウジアラビア政府は自らの責務を果たしておらず、一部のケースでは〔責任逃れや事実の隠蔽といった〕こざかしい行為にも手を染めている」と付け加えた。
同師はまた、以下のように語った。
イラン・イスラーム共和国はこれまで、自制的態度を示し、イスラームの礼儀とイスラーム世界における同胞としての尊厳を守ってきた。しかし、〔サウジアラビア他は〕次のことを認識すべきだ。すなわち、イランの力は他の多くよりも上であり、〔軍事的な行動のための〕実力もより多く有している。もし嫌がらせを行ったり、こざかしい行為に手を染めたりするような輩に対して、イランが反応を示そうと思えば、そうした輩はあまりよろしくない状況に陥るだろうし、戦いが起きれば、〔イランの〕敵ではない。
アーヤットラー・ハーメネイー閣下は、イスラーム的イランの反応は厳しく激しいものとなるだろうと強調し、次のように指摘した。
8年間に及ぶ聖なる防衛〔=イラン・イラク戦争〕の時代、東西両陣営の列強や周辺諸国は、邪悪で堕落した分子〔=フセイン〕を支持したが、結局彼らはみなしっぺ返しを喰らった。こうしたことから、彼らは今やイラン〔の実力〕を認知しているが、もし認知していないのなら、認知すべきは今である。
同師は、メッカやメディナには親愛なる我が同胞の巡礼者が数万人訪れていると指摘し、「もしほんの少しでも無礼な行為がイラン人巡礼者に対して行われたり、神聖なご遺体に対してサウジアラビア政府が自らの責任を全うしなかったりすれば、それはイランによる反応を引き起こすだろう」と警告した。
革命最高指導者はさらに、
イラン・イスラーム共和国は不正義を働く存在ではないが、しかし誰からの不正義・圧迫も認めたりはしない。それゆえ、イスラーム教徒であるか非イスラーム教徒であるかを問わず、いかなる人間、いかなる国民の権利にもイランが手出しをすることはないが、しかしもし何者かがイラン国民、イラン国家の権利に対して手出しをしようものなら、その者に対しては断固たる対応を取ることになるだろうし、神の恩寵により、イランにはこうした対応を取るだけの実力がある。そしてイラン国民は力強く、かつ高い抵抗力を有している。
と語った。
〔‥‥〕
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( 翻訳者:KM )
( 記事ID:39222 )