タブリーズ・オルーミーイェ両県知事、アーゼリー語圏諸都市で衝突発生の噂を否定(1)
2015年11月11日付 Iran 紙

【イラン紙3面】テレビ番組「フィーティーレたち」に対する抗議活動の過程で、[東アゼルバイジャン州の]タブリーズと[西アゼルバイジャン州の]オルーミーイェ(ウルミエ)の複数の市民が「殺害」ないし「逮捕」されたとの噂が流れたが、これらは〔当局によって〕否定された。

 月曜日[9日]の午後、タブリーズおよびオルーミーイェの複数の市民が抗議集会を開き、その中でこの問題についてイラン国営放送の責任者たちに対して説明を求めた。集会終了から1時間後、複数の外国メディアはこの抗議活動の過程で「少なくとも2名が負傷」し、数名が逮捕されたと伝えた。同じ筋ははさらに、ザンジャーンおよびアルダビールでも類似の事件が起きたと報じたが、こうした情報の捏造行為に対し、州当局や治安当局は否定している。

タブリーズ市民の分別ある行動

 タブリーズ県のラヒーム・ショフラティーファル知事は、イラン国営通信のインタビューで事の次第を説明し、「テレビ番組『フィーティーレたち』の侮辱的放送で感情を害した一部の若者たちが、抗議のために月曜日午後4時にタブリーズで集会を開いた」と語った。

 知事によれば、「警察・治安部隊は許可なき違法集会の排除という自らの本務に鑑み、集会参加者らに対し解散を要求した」という。知事はさらに、「集会参加者の数は少なく、また文化レベルの高いタブリーズ市民らは持ち前の分別と意識の高さによって、抗議者たちと行動を共にすることを控えたため、限定的な形でごく小規模の緊張発生で終わったこの集会は、ほどなくして終了した」と述べた。

 知事は「アーゼリー語を母語とする人たちが不満を抱いていることは紛れもない事実である」とした上で、続けて

この番組放映に対し市民と州責任者がタイムリーに抗議を行ったこと、またイラン国営放送も誤りを認め、幹部が市民に謝罪し、今後このようなことは二度と起こさないことを約束するといったタイムリーな措置をとった結果、タブリーズの賢明で意識の高い市民は、本件の調査を関係当局に一任してくれた。

 と述べた。

つづく


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( 翻訳者:PM )
( 記事ID:39243 )