ロシア、原子力発電所計画に「中止はないが、延期はある」
2015年11月26日付 Radikal紙


ロシア連邦政府管轄下にある分析センターのアレクサンダー・クルディン戦略エネルギー研究部長はトルコ領空を侵犯したロシア軍機の撃墜は原子力発電所計画に影響を与えることはないだろうとし、「アックユ原発計画が全て中止になることはないが、政治情勢によっては、計画は延期しうる」と述べた。

トルコ領空を侵犯したロシア軍機をトルコが撃墜したことで高まった緊張が、両国の共同プロジェクトに影響を与えるか否かについての見解を示した。この状況がロシアのトルコにおける最も重要なプロジェクトの一つであるアックユ原発計画に影響するかどうかは、関心事の一つであった。同氏は、プロジェクトに関し、「アックユ原発計画が全て中止になることはないが、政治情勢によっては、計画は延期しうるだろう」と述べた。

クルディン氏はアナトリア通信社に対し、この度高まった緊張がトルコ・ロシア間のエネルギー関係に与えうる影響についての見解を示した。同氏は、ロシア国有のロサトム社が受注したアックユ原発計画は当初から容易なものではなかったとし、同国軍機撃墜による影響を受けるだろうと語った。

◼「計画は中止にならない」

クルディン氏は、エネルギー分野で継続している取引が停止されることはないであろうが、途上にある投資プロジェクトは中断される可能性があると話し、「これらのプロジェクトは前向きな政治的関与によって進められるが、現在そのような友好的な空気はない。アックユ原発計画が全て中止になることはないが、政治情勢によっては、計画は延期しうるだろう」と述べた。

■「ガスの輸出は商業事象である

クルディン氏は、ロシア国有石油会社のガスプロムはどの条件下でもガスを調達する会社という地位を確立したいと考えているため、トルコ向けに販売するガスの供給をやめることはないと話す。また以前ウクライナ危機の際もそうであったように、ガスプロムは支払いが行われる限り、ガスの販売を継続していくだろうとの考えを明らかにした。「政治における緊張の高まりにも影響されない。なぜならガス販売事業はある種の商業事象だからだ。」

◼「どちらの国も損害を被る」

ラヘイ戦略研究センターの専門家、スィジブレン・デ・ジョング氏もアックユ原発計画がロシア軍機撃墜による影響を受けるとし、計画においてロシアの占める割合が非常に高いため、計画が中止されれば、どちらの国も損害を被るだろうと分析する。またトルコがガスプロムにとって二番目に大きな市場であることを指摘し、「ロシアがガス供給を止めることはありえない」と述べた。
同氏は「トゥルク・アクム(トルコの流れ)」パイプライン計画にも言及し、「ロシアはこの計画を始動させるために、経済的・政治的な投資をしている。トルコはそのような意味で強い立場にある国である。なぜなら、ガスプロムがトルコに進出し、トゥルク・アクムの建設を求めたからだ」と語った。

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(翻訳者:星井菜月)
(記事ID:39246)