Ahmet Hakanコラム:私がEUに怒る7つの理由
2015年12月01日付 Hurriyet 紙

-1: 国土に惨めな難民たちが来ないようにと言って...全く恥じらうことなく、顔を赤らめることなく、財布のひもを少しばかり緩めたため。

‐2: 「難民は、ほかの国に逃れてください、だけれど私たちのところには来ないでください」という態度であらゆる取引を行うことができるから。

‐3:「私たちのところに難民たちは来ないでくださいと、民主主義、報道の自由などは全く問題にしません」という態度で行動することに平然としているため。

-4:「この難民たちの災いが私たちの所に留まらないでと、何年もの間入口でさらし者にした国に対して、ビザでさえも撤廃してしまおう」と発言できるため。

-5:「我々は人間は好きだが、難民は好きではない」と要約できるダブルスタンダード、見下す態度をとっているため。

-6:「文明的であると主張するにも関らず、問題が惨めな難民となると態度を一変させてしまうから。

-7:「私たちのちっちゃな国に誰も難民に来ないで」という態度を、真顔で、全く恥じらうことなく声に出すことができるため。

■トルコ政府を司る人々へ一言二言

―自身のことを文明化された唯一の土地として示すヨーロッパに対して、「なんですべての難民たちを我々が受け入れなければならないのですか、あなた方はなぜ受け入れないのですか、難民を受け入れることがこれほどひどいことであるのならば…なぜこれほど酷いことを私たちに負わせるのを適切とするのですか」と言えませんでしたよね...

-いわゆる人道上の価値を訴え、人道の旗を振りかざすヨーロッパの国に対して「あなたのことを難民は好みません。難民を人として扱わない二枚舌のあなたを」と叫ばず、300万ユーロで納得したのですよね...

*
-「ビザを撤廃します。民主主義やらは問題にいたしません、だから、難民たちを私たちのところに送り付けないでください」というヨーロッパに対して「ビザをお引き取りください、要りませんから!私たちには人道が必要なのです」と叫びませんでしたね...

-これらすべてのことを実行せず、言えなかった同時に...ビザと二束三文のお金に固執して、「神よ、どうかお慈悲を」と…人道について一言も言わなかったですよね...

あなたも居場所がありませんよ。

■素晴らしい嘆願書

弁護士たちはジャン・デュンダルとエルデム・ギュルが逮捕されたことに反対した。

彼らが書いた嘆願書を読んだ。世界一短いが、最も力強い、拘束された人々の解放への嘆願書だった。

嘆願書ではこのように言われていた。

‐私たちは、やれるべきことをやるまでだ。
‐憲法、法律、欧州人権協約(AİHS)、欧州人権裁判所(AİHM )の判決に即さない逮捕命令に反対する。
‐あとどうなさるかは、あなた次第だ。何を選び、どう責任を負うのかは。

多くの言葉を要さず、問題を簡潔に説明するこの類の文章が大好きだ。

■ターヒル・エルチ殺害の真相を明らかにせよ

皆が、自身の立場によって、事件を解釈している
-ある者は「間違いなくPKK(クルディスタン労働者党)がやった」という。
-ある者は「間違いなく警官が発砲した」という。
-ある者は「銃撃戦の巻き添えになった」という。
-ある者は「偶発的」という。
-ある者は「裏で計画された殺人だ」という。
-ある者は「白いトロス車的な組織の犯行だ」という。

一つ提案がある。これらあらゆる声を上げるのをやめ、皆一つの声を上げよう。私たち全員、そう全員が...「おい政府よ!この殺人事件をあらゆる立場の人々が納得できるような形で真相を明らかにしろ!」と言って叫ぼう。

■日本人のような男:エルハン・ヤズジュオール

トルコでは、一たび権力の座に就いたとしたら、譬え世界が崩壊してしまってもそれでもその座から退くことはない。どんな理由も、その座を奪うには十分ではないのだ、私たちの国では。

でも、とてもとても稀な例を。

イスタンブル広域市劇場総局長エルハン・ヤズジュオールは、自身に与えられた約束を守れず、誓約したことを実行できなかった、と恥じ入っているとことわった後、こう発言した。「このままなら、12月の終わりに辞任します。」

いやいや・・・このエルハン・ヤズジュオールの血筋には、日本人の血が流れているに違いない。

■砂漠のオアシスのような

-次から次へと選挙の疲労...
-選挙のすぐ後でロシア危機...
-ターヒル・エルチの殺害...
-ジャン・デュンダルとエルデム・ギュルの拘束...
「蝶の賞」をテレビで見ている時に...これらのニュースに自分が非常にうんざりしてしまっているのを感じた。

私たち国民の特徴であるマイクを離さないせいで、すこしばかり長すぎたとしても…この混沌としたニュースの中で...砂漠の中のオアシスのようだった「蝶の賞授賞式の夜」。

■そしてメラル・アクシェネルは水曜日の討論で

メラル・アクシェネルは、民族主義者行動党(MHP)の党首候補として初めてヒュリエット紙で発表をおこなう。

-どうして、候補になるのか?
-MHPについて、どのような展望をもっているのか?
-デヴレト・バフチェリ現党首についてなんと発言するのか?
-MHPが中道右派に門戸を開くことになんと発言するのか?
-MHPは「男性の党」なのか?
-「男性のような女性」のアプローチになんというのか?
-なぜ孫をかわいがる代わりに、党首になろうとしているのか?

これら全てそしてこれ以上については...明日「水曜日の討論」(TV番組)で!
どうかお見逃しのないように。

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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:39287 )