暗殺のディンク氏遺族に10万リラの賠償金
2015年12月02日付 Radikal 紙


トルコ内務省は2007年1月19日に暗殺された週刊紙「アゴス」の総編集長フラント・ディンク氏の死に関して「サポート不足」があったとして遺族に10万リラの慰謝料を支払う見通しだ。

アゴス紙総編集長のフラント・ディンク氏の暗殺について裁判や捜査が続く中、行政裁判所はディンク氏の遺族が慰謝料を求めた訴訟に対し判決を下した。アゴス紙の記事によれば、内務省はサポート不足があったとして慰謝料を支払うという。
イェルバント・ディンク氏とハスロフ・ディンク氏は、フラント・ディンク氏の死について内務省に過失があったとして慰謝料を求める訴訟を起こしていた。イスタンブル第10地方裁判所は、ヨーロッパ人権裁判所がトルコ政府にフラント・ディンク氏の生命を守らなかったとして有罪判決を下したことを受け、2010年10月27日、内務省に慰謝料10万リラの支払いを命じた。被告側の内務省はイスタンブル第10地方裁判所の判決を不服として、行政裁判所に控訴。申し立てを受けた行政裁判所は第10地方裁判所の判決を全会一致で承認した。

今回の判決において、控訴された判決内容は論理的で法律に基づいたものであるとして、内務省の控訴が却下されたことが明らかとなった。

アゴス紙の元総編集長フラント・ディンク氏は2007年1月19日に路上で暗殺された。

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( 翻訳者:星井菜月 )
( 記事ID:39305 )