増える離農者
2015年11月21日付 Cumhuriyet 紙


トルコでは昨年で約98000人を超える農家が生産をやめた。メルスィンでは9000人を超える農家が、アンタルヤでも2500人もの農家が生産を断念した。

一方で生産コストの高騰、一方で気候変動により、98409人の農民が離農した。生産から撤退した農民の数の点は地中海地方が最も多く、中央アナトリア地方がそれに続く。

アンタルヤは、トルコの新鮮な野菜の需要の60%を見たし、野菜・果実の宝庫であり、その経済は農業で活性化している町である。しかし、そのアンタルヤは昨年2500人の農民が生産に終止符を打ったことが明らかにされた。

アンタルヤ通商株式市場(ATB)と西地中海経済発展財団(BAGEV)委員会議長のアリ・チャンドゥル氏は、失業がトルコと西地中海の最も重要な問題となっており、アンタルヤで9月に3400人が失業手当を申請したと述べた。

■公務員数の増加

アンタルヤのように12カ月を通じて農業生産が可能で、農産物の輸出が10億リラに到達する町で農家の数が減少していると述べるATB会長のアリ・チャンドゥル氏は「農業都市であるアンタルヤで農民の数が減少している。将来にとって心配な状況だ。昨年アンタルヤで2500人の農家が活動に終止符を打ち、約45000人の農民の数が今年42000人にまで落ち込んだ。アンタルヤは、農民の数の減少という点でトルコで11位だった。」と語った。

アンタルヤでは農民の数が減っている一方で、公務員の数は月間でも年間でも相当な増加があると述べたアリ・チャンドゥル氏は、「アンタルヤの公務員の数は一年に約4000人増加し、70000人に迫った。この意味は労働者が季節ごとに変動する収入やリスクを避け、身を国に預けるという考えが支配的であるという現実である。」と語った。

農業コストが上昇し、日々収入の減っている農民が、他の分野へ向かっているというチャンドゥル氏は「アンタルヤをはじめ国全体でより失業をより少なくしようと我々が望むなら、処方箋の筆頭に農業があるべきだ。農業を資本として使用する産業(の振興により)支援される法案は、豊かな我々の土地がコンクリートに変わることを防ぐものになるだろう。これこそが消費者がより安い作物にたどり着くこと、生産者がより多く生産すること、労働者がパンを見つけるという悩みの方策になる。」と話した。

■ロシアは絶えず返品をしている

以前もザクロとトマトも同様の理由でトルコへ返品したロシアは、トルコから輸入した23トンのグレープフルーツに地中海バエがいたという理由で輸入許可を与えなかった。

ロシア農業コントロール局局長補佐のアレクセイ・アレクシェンコ氏は「地域のクラスノダール研究所で行われた検査でグレープフルーツに危険な昆虫に数えられている地中海バエが確認された。この理由を23トンの生産物を返却するという決定を下した。」と語った。

ロシアはこれまでにもトルコから輸入した4トンのザクロと20トンのトマトに危険な昆虫がいたという理由で輸入を許可しなかったことがあった。

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( 翻訳者:山村 弥 )
( 記事ID:39323 )