モロッコ:エアバスが航空機部品工場建設を開始
2015年12月07日付 al-Hayat 紙

■モロッコ:「エアバス」が航空機部品工場を建設

【ラバト:ムハンマド・シャルキー】

ヨーロッパの「エアバス」グループの製造子会社である「ステリア・エアロスペース」社は、モロッコで「エアバス320」と「330」、「350」の部品およびスペアパーツ生産工場の建設を開始する。これはヨーロッパ大陸外で生産される初の精密部品となる。

ムーライ・ハフィーズ・イルミー商工投資大臣と「ステリア」のセドリック・ゴティエ社長は、カサブランカの「ムハンマド5世国際空港」近くの工業地区「ミッドパーク」で同工場の起工式に立ち会った。この工場は1万5000平方メートルの土地に4000万ユーロをかけて建設され、400人のエンジニアや技術者が働く予定である。

イルミー大臣は、「プロジェクトはモロッコの産業化加速計画に組み込まれている。この計画は去年ムハンマド6世国王が提示したもので、2020年まで継続する」と述べた。

同大臣が続けて述べたところによると、「この計画はGDPにおける産業の比率を2015年の16%から23%へと引き上げること、そして自動車組立部門と航空機部品製造部門において50万人の労働機会を創出することを目的としている。これらの産業はモロッコが著しい進展を達成してきた部門であり、特に輸出分野では今年600億ディルハムに近づいており、リン石の輸出を上回る。」

ゴティエ社長は、「ステリアのモロッコ工場はヨーロッパやアメリカの民間航空機の部品やスペアパーツを生産する予定である。その中にはカナダのボンバルディア社の航空機もあり、同社はカサブランカの同じ地域内に工場を持ち、その投資額は2億ドルに達する。同社はビジネス向け・個人向け航空機の製造を通じて地中海・アラブ・アフリカ地域でその事業を継続的に拡大している」と述べた。

民間航空機用部品を製造するフランスの「ラテコエル」社は、カサブランカに1000万ユーロをかけ、エアバスの一部モデル向けの座席や内装といった飛行機の内部・外部部品を製造する工場を建設すると発表した。トゥールーズに本社を持つ同社は、2018年に300人のエンジニアや技術者を雇用すると予測している。

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( 翻訳者:田村颯 )
( 記事ID:39335 )