ロシア問題経済喪失は90億ドル―シムシェキ副首相
2015年12月07日付 Radikal 紙

メフメト・シムシェキ副首相は、連邦準備制度が今月利率の引き上げを行う可能性があるとして、「世界的に利率の平常化時代が始まる。これは発展途上国にとって良い知らせではない」と述べた。シムシェキ副首相は、ロシアとの関係悪化の影響が90億ドル(約1千億円)に達し得るとも話した。

経済担当のメフメト・シムシェキ副首相は、アメリカの中央銀行に相当する連邦準備制度が今月利率を引き上げると見ていると話し、世界経済において、困難な時代が来ることを指摘した。シムシェキ副首相は、「最悪の場合、ロシアとの関係が途絶える(ゼロ・リレーション)なら、この影響は90億ドルになる」と話した。

シムシェキ副首相は、NTVテレビの生放送に出演してこの問題についての質問に答え、「世界的に利率における平常化時代が始まり、これは発展途上国にとって良い知らせではない」と続けた。

■「カネの流れが滞る」

シムシェキ副首相は、アメリカでの利率上昇により、平常化時代が始まることになり、これが発展途上国へのカネの流れを滞らせるものだとして、「カネの流れの方向が変わる可能性すらある」と述べた。
シムシェキ副首相は、ロシアとの間に起こった問題についても重要な発表を行った。

■「ロシア問題での喪失は90億ドルに達し得る」

副首相は、以下のように語った。「我々は、ロシアから戻された農産物の80%を他の市場へ送った。非加工食品のインフレの抑圧は非常に強い。今、これに対して構造的な予防策をとるべき時だ。ロシアが買わない食料が国内市場へ持ち込まれることで周期的な、あるいは一時的な影響があるだろう。インフレ率を低く一桁まで落とすために、生産性の向上と生産量の増加策を講じる必要がある。最低賃金引き上げで是正策をとることはできるが、全ての負担を政府が引き受けることはできない。我々は、予算の主要な数字について大きな修正は予想していないが、新たな展開や公約については考慮している。」

シムシェキ副首相は、「最悪の場合、ロシアとの貿易がゼロになれば、この影響は90億ドルになる。我々はロシアとの危機を悪化させたくない。この緊張の影響は、国内総生産の約0.3~0.4%にもなる」と続けた。




Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:鈴木歩実 )
( 記事ID:39338 )