ギュレン教団頂上捜査―73人中43人国外脱出
2015年12月12日付 Cumhuriyet 紙

アンカラ共和国検察局はフェトフッラー・ギュレン氏と同氏の教団に対する本格的な捜査に踏み切った。教団の「幹部」に対するものだとされた捜査の中で、73人の逮捕の決定が下された。AKP(公正発展党)を辞めた元国会議員のイフサン・イシュビレン氏も逮捕された。逮捕の決定が下された人物のうち43人が国外に脱出していることが判明する一方、5人が逮捕され、その他の人物は住所にも見つからなかった。

■10の都市で家宅捜索

「フェトフッラー支持者テロ組織/影の国家 (FETÖ/PDY)に対する主力捜査を行っているセルダル・ジョシュクン検事の指示で昨日警察が動いた。イスタンブル、アンカラ、シャンルウルファ、アンタルヤ、キュタヒヤを含む10の県で作戦が実行された。この件で逮捕の決定が下された73人のうち、43人が国外にいることが分かった。容疑者のうちキャーズム・アヴジュ氏、ジェマル・トゥルク氏、アリ・チェリキ氏、ディラヴェル・アズィム氏、イルハン・イシュビレン氏だけが逮捕されたことが分かった。

逮捕の決定が下された人物の中には元AKPイズミル選出議員のイフサン・イシュビレン氏、元ザマン紙編集長のエクレム・ドゥマンル氏、コザ-イペキ・ホールディングのアクン・イペキ社長、サマンヨルメディアグループのヒダイェト・カラジャ代表、教団の「内陸アナトリア地域教育イマーム」と言われるジェミル・コジャ氏、ジェヴデト・トゥルクヨル氏、ファーティヒ大学のシェリフ・アリ・テキアラン学長も含まれた。

■ギュレン氏の担当医師

12月17日の贈収賄捜査の後、2014年2月7日にAKPを辞めた元イズミル選出国会議員のイルハン・イシュビレン氏を含む3人がイスタンブルで逮捕された。ハセキ教育研究病院で身体検査を受けたイシュビレン氏は記者たちの「なぜ逮捕されたのか」との質問に「つまらない質問だ。もっと違う質問はないのか」と答えた。イシュビレン氏はテロ対策チームによってアンカラに送られた。警察は作戦の中で一時期ギュレン氏の担当医師をしていたクドレト・ウナル氏も 逮捕するため、ベイリキデュズの勤務先へ向かった。警察はドアを鳴らしたが誰も応じないため、周辺を調査し、その後現場を離れた。

ザマン紙のコラムニスト、アフメト・クルジャン氏のキュタヒヤのタヴシャンル郡の自宅では家宅捜索が行われた。クルジャン氏は住所地におらず、アメリカにいることが分かった。FETÖ/PDYのエーゲ海地域担当とされるベキル・バズ氏を含む5人の住所地で捜索が行われた。しかし容疑者たちは住所にはいなかった。同捜査は12月17〜25日贈収賄捜査やMİT(国家諜報機構)のトラックやエルゲネコン、バルヨズ、オダTV、ポイラズキョイ、KPSS(公務員試験)、タフシイェの捜査、26の県での盗聴へのジェマートの関与も含んでいると分かった。

■イェシル氏も含まれる

逮捕の決定が下され、未だ見つかっていない容疑者の一部は次の通りだ:KPSS捜査の容疑者の一人でもあるメフメト・ハネフィ・ソゼン氏、ジェミル・コジャ氏、ジェヴデト・トゥルクヨル氏、アラッティン・カヤ氏、記者・作家協会を先週辞めたムスタファ・イェシル氏、作家のオンデル・アイタチ氏、フェト フッラー・ギュレン氏の担当医師のトゥンジャイ・デリバシュ氏、コザンル・オメルの名で知られるオスマン・ヒルミ・オズディル氏、イスマイル・ビュユクチェレビ氏、サイト・アクソイ氏、ネジデト・バシャラン氏だ。

■チョルルで5人が逮捕

一方チョルル共和国検察局の捜査の一環でトラキヤ・アクティブ若手実業家協会のメンバーに対して行われた家宅捜索で、協会の会長のT.A.、T.K.、 A.C.、A.Y.、弁護士であることが分かったM.K.が逮捕された。スィヴァスの捜査でも17人が裁判所に送られた。

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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:39369 )