ハーメネイー最高指導者「米はシリアで果たせなかった目標を交渉を通じて実現させようとしている」(3)
2015年11月23日付 Jam-e Jam 紙

 イスラーム革命最高指導者は、シリア問題を正しく解決させることがきわめて重要であり、地域の将来にも影響を及ぼすとし、「シリアにおいて、こうした重罪を犯しているテロリストどもを叩かなければ、彼らの破壊活動の範囲は中央アジアや他の地域にまで広がってしまうだろう」と指摘した。

 この会談で、ロシア大統領もまた、イスラーム革命最高指導者が重ねてきた貴重な経験について触れ、また同師との会談が実現したことは喜ばしいことだと述べた上で、「技術や航空宇宙工学、その他の先端テクノロジーの分野をはじめとして、〔さまざまな分野で〕二国間の関係拡大は加速している。我々は安全保障や地域ならびに世界の危機の解決において、イラン・イスラーム共和国ときわめて活発な協力を行っていることを、大変嬉しく思っている」と述べた。

 プーチン氏は、イスラーム共和国は独立と安定を確保し、また〔将来に向けて〕きわめて良好な展望を有した国だと評価した上で、「我々は貴方を、地域や世界において信頼するに足る、確かな盟友であると考えている」と述べた。

 ロシア大統領はさらに、次のように述べた。

我々は、一部の者とは異なり、仲間を後ろから刺すようなことはしないし、裏で友の不利益になるようなことをすることもないことを約束する。また、食い違いが生じれば、対話によって相互理解を探ることも約束する。

 プーチン氏は、シリア問題における両国の立場はきわめて近いとし、この分野で協力することが非常に重要だと指摘した上で、次のように述べた。

シリア危機の解決はもっぱら外交的手段によって、またこの国の国民の票、そしてシリアを構成するすべての民族・集団の願望を受け入れることによってのみ可能であり、自らの意見を同国国民に押しつけたり、彼らに代わって〔シリアの〕統治体制のあり方やシリア大統領の今後について決めたりする権利は、誰にもないということを、我々も強調する。

 ロシア大統領はさらに、「閣下が仰っているように、アメリカはシリアの戦場で実現させることのできなかった自らの目標を、交渉のテーブルを通じて追求しようとしており、我々はこの問題に注意を払っているところだ」と強調した。

 ウラジーミル・プーチン氏は、シリアで行っているテロ組織への攻撃をロシアは継続するつもりであることを強調した上で、シリア問題の政治解決のプロセスについて、イラン・ロシア両国政府が意見を共にして協力することが大いに必要だとし、さらに「世界で民主主義を主張している者たちは、シリアでの選挙に対して異議を唱えることなどできないはずだ」と述べた。

 この会談の最後に、ロシア大統領は聖コーランの最古の写しのひとつを、きわめて貴重な贈り物としてイスラーム革命最高指導者に贈呈した。革命最高指導者はこの贈り物に対し、感謝の意を示した。

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( 翻訳者:8413105 )
( 記事ID:39396 )