イスタンブル積雪21センチ
2015年12月31日付 Cumhuriyet 紙


イスタンブルでは、昨日昼頃からの雪の影響が今日に入って増している。広域市が十分な対応を出来なかったため、道路が凍結し、チェーンやスノータイヤを未装備の車が道路で立ち往生した。イスタンブルでは昨日からの大雪が夜間に入り勢いを増した。

 トルコでは全国的な冷え込みと降雪で日常生活に影響が出ている。イスタンブルは2016年を降雪で迎える。タクスィム、エティレル、ニシャンタシュといった場所では、降雪のもと新年を祝った。

 昨日昼頃からの雪は、昨晩、今日と勢いを強めており、降雪で市内では交通事故が数多く発生した。イスタンブル広域市の滑り止め散布が不十分だったため、特に路地で困難が生じている。

 TEM自動車道のマフムトベイ・インターチェンジからエディルネ方面に走行する車両が立ち往生した。数時間にわたり道路上に閉じ込められた車両数百台が、道路の閉鎖地点にまでやって来る様子が見られた。同じ時間帯の道路混雑度は72%を記録した。ハルカルでは通常の降雪、吹雪、凍結のため、数多くの車両が取り残された。

■車両が逆走

 大雪でオクメイダヌ・ピヤレパシャ大通りでも車両が立ち往生。車両数台が路上に留まったため後続の車両も通行が妨げられると、渋滞が発生した。車両がチェーンを装着する様子が見られた。チャーラヤン方面に進めない車両が道を逆走して戻る様子も見られた。

■イスタンブル通りも車両通行止め

 コジャエリでは大雪のため、TEMのディロヴァス地点で車両のスリップによる事故が発生、イスタンブル方面行きも通行止めとなった。8時30分頃には、自動車道の閉鎖に伴い救助チームが数多く派遣された。閉鎖された自動車道には長い車列が出来る中、交通・自動車道チームが活動を続けている。コジャエリの積雪はところにより15cmに達した。

■気象総局の最新予測

 気象総局第一地域のエルギュン・ギュレル局長は、黒海上空からの寒気団と40km/hもの北東風で冷却化し、一気に4℃以下まで気温が低下したと語った。 また、雪が今日も合間を明けて降り、時折吹雪のように激しく降り続き、新年明けてすぐも雪が強くなることが予想されると述べた。ギュレル局長は、イスタンブルでは海上からの湿度を含んだ大気の影響で、雪に加えて時折雷もあり、1月1日金曜日の朝も影響が続くと指摘し、次のように続けた。

■警報:積雪20cmの可能性あり

 「今日はイスタンブル県全般で雪景色となり、積雪は市内中心で10cm、山間部で15-20cmを超える見通し。金曜朝には、市内中心でところにより20cm、山間部で40-50cmに達する恐れがある。強風の影響で、ところによっては積雪に加えて気温が0℃以下に低下することから、結氷や凍結に対し 注意と備えをするよう促したい。」

■イスタンブル広域市の降雪予報

 イスタンブル広域市は積雪の最新情報として、「気象総局の天気予報によると、イスタンブルに影響を与えている雪は明日の夜まで続く見通しである」と伝えた。 また、専門チームが主要道路や周辺道路に滑り止め散布と除雪作業を行っており、「朝、バイバスで交通渋滞が起きた。特にスノータイヤを使わなかったり、摩耗し たタイヤで路上に出たりした車両が交通の大きな妨げとなった。主要道路では雪による問題は発生しなかった」とし、この24時間で滑り止め11,600トン、凍結防止剤235トンを使用し、7時時点の積雪は以下の通りだと説明した。

―カルタル、ベイコズ、シレ各村 20-30cm
―ウムラニイェ、チャムルジャ、チェクメキョイ 20-25cm
―チャタルジャ、ビュユクチェクメジェ 18-20cm
―ガーズィーオスマンパシャ、スルタンチフトリイ、ギョクテュルク 15-17cm
―バイラムパシャ、エセンレル、エユップ、サルイェル、ベシクタシュ、ファーティフ、キャウトハーネ、アルナヴトキョイ、ペンディキ、トゥズラ 12-16cm
―キュチュクチェクメジェ、バシャクシェヒル、ベイリキデュズ、シリヴリ、ウスキュダル、カドゥキョイ、アタシェヒル 10-14cm
―その他の近隣地域で3-5cm前後

 風速は最大65m/sを記録した。

■フェリーは運休

 シェヒト・ハトラル社のフェリーは全て大雪のため運休した。

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( 翻訳者:貝瀬雅典 )
( 記事ID:39525 )