パレスチナ:犬の飼育がガザの若者に普及
2016年01月06日付 al-Quds al-Arabi 紙


■「犬の飼育」という新しい文化がガザの若者に普及

【ガザ:アナトリア通信】

速い低気圧が去ったのを受けて、ガザの海岸には穏やかな空気が漂い始め、波は既に静まっていた。一方、日没時には太陽の光が水面に反射したが、この静けさは長くは続かなかった。間もなくして、波がぶつかるほのかな音が、多種多用な数十匹の犬の力強い咆哮と混ざった。そこにはガザ地区では見慣れない光景があり、犬の飼育を愛するパレスチナの若者数十名が、娯楽の時間を過ごし、動物の美しさと才能を見るために集まった。

砂浜ではおよそ30人の若者が一列に並び、記念写真を撮るために全員が犬の首輪を掴んだ。彼らは外出する際、気晴らしに一緒に遊ぶために、毎日犬を連れ歩くようになった。それは遮断された町での生活の日常からは離れたものである。

犬の飼育や散歩はガザ地区では慣習と見なされていない。ペットの飼育は家の中、鳥類、猫、観賞魚に限定される。SNSを通じて様々な地域からやってきた、犬の飼い主や飼育愛好家からなる若者数百名が集まったことは僥倖である。彼らは以前にはなかった楽しい時間と新しいライフスタイルを自分たちに与えるようになった。

その後、飼育愛好家の1名の青年が、友人らとともにFacebook上でページを立ち上げた。彼の名はマーヒル・ジャバルさん(39歳)で、そのページを「ガザのジャーマン・ドッグ」と名付け、同サイトの開設者らと犬収集家との交流は大きな反響をよんだ。というのも、ガザで犬の飼育に興味をもった若者による最初の集まりだったからだ。

(後略)

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( 翻訳者:宮下優奈 )
( 記事ID:39571 )