ハーメネイー師「必ずや神の報復の手が、サウジの政治家の襟首を掴むであろう」
2016年01月03日付 Jam-e Jam 紙


 最高指導者アーヤトッラー・ハーメネイー師は、本日の朝イスラーム法学ハーレジの講義[訳注:宗教学校における最上級クラスの講義、大学院の博士課程に相当]の中で、虐げられた敬虔なるシーア派イスラーム法学者シェイフ・ネメル・バーゲル・アルネメル師(Sheykh Nimr Bāqil al-Nimr)を殉教に至らしめたかどで、サウジアラビアが犯した大罪を激しく断罪し、この大罪とサウジがイエメンとバハレーンで犯した同等の数々な罪に対して、世界は責任を感じるべきであると主張した。その上で、「虐げられたこの殉教者から不当に流された血は、速やかに影響を与え、神の報復の手が、サウジアラビアの政治家たちの襟首を掴むことは疑うべくもないだろう。」と述べた。

 イラン最高指導者事務局広報ウェブサイトによれば、最高指導者ハーメネイー師は以下のように述べている。「虐げられたこの学者は、人々に武力行使を促したわけでもなく、密かに陰謀を計画したわけでもない。ただ彼が行ったことは、宗教的情熱から生じた公然批判と勧善懲悪だけだった。」

 ハーメネイー師は、ネメル師の殉教と不当に流された彼の血をサウジ政府の過失と見なした上で、次のように付け加えた。「至高なる神は、罪のない血が不当に流されたことをお見逃しにならない。神は速やかに、この政権の政治家と刑執行者を裁くだろう。」

 最高指導者ハーメネイー師は、ただ政府を批判・反対したというだけで罪のない血が大地に流されたことに対し、自由と民主化、人権を求める者たちが沈黙を守り、なおかつサウジ政府の体制を支持していることを激しく非難し、「イスラーム世界および全世界は、この事件に責任を感じるべきだ」と主張した。

 ハーメネイー師は、サウジ軍によるバハレーン国民への暴行や拷問、バハレーンのモスクや民家の破壊、10ヶ月以上に及ぶイエメン国民への爆撃をサウジ政府による他の重大犯罪例と見なして、「人類に関わる問題や人権問題あるい正義に心から関心を寄せる人々は、これらの事件を注視すべきであり、この状況に対して無関心でいるべきではない。」と主張した。

 また最高指導者はこのように述べた。「間違いなく、殉教されたネメル師は神の寵愛を受けることだろう。そして神の報復の手により彼の者の命を奪った圧制者たちの襟首が掴まれることは疑うべくもなく、まさにそのことが慰めの源泉となる。」

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( 翻訳者:8410141 )
( 記事ID:39683 )