メルケル・ダウトオール「シリア難民」会談、
2016年01月22日付 Hurriyet紙


昨日ベルリンで、ドイツとの第1回政府間高等協議会が両国の首相の主導で行われた。ドイツのメルケル首相は、トルコがヨーロッパへの難民流入を減らすことを約束したと述べた。これに対してドイツも、トルコ国民へシュンゲンビザの規制緩和においてトルコへ支援をすることを約束した。

ダヴトオール首相は、ドイツとの第1回政府間高等協議会のために昨日ダボスからドイツの首都ベルリンへ移動した。難民危機の解決のためトルコに大いに期待するドイツのアンゲラ・メルケル首相は、ダウトオール首相を首相官邸での軍事式典で歓迎した。両国の首相が加わった協議会では、シリア危機、ヨーロッパへの難民流入、テロ組織IS(イスラム国)との戦いが優先協議された。

■ダヴトオール、メルケルに感謝

 ダウトオール首相は先週10人のドイツ人観光客が亡くなったイスタンブルでのテロについて次のように述べた。「テロ攻撃は我々を深く傷つけ、我々はドイツ人の友10人を失った…。危機と脅威に対し、トルコとドイツは共にある」と述べた。また、メルケル首相が危機から逃れた難民へ国境を開いていることについて、「メルケル首相へ感謝したいことがある。それは、世界で、そしてヨーロッパに於いて難民問題に対し完全なる沈黙が支配し、3~4年間続くこの人類の悲劇に対して何の対策も練られない中で、メルケル首相閣下はヨーロッパにこの問題についての重要な気付きをもたらした」と語った。

■和平交渉の重要性

 難民危機はトルコの危機でも、ドイツの危機でもないと話すダヴトオール首相は、両国は来週行われることになっているシリア和平交渉の成功を望んでいるとして次のように述べた。「我々は、シリアから来る難民を野蛮な政権から逃げてきた罪のない人々だと思っている。難民問題はシリアと中東で起こっている危機を我々に示すものだ。アサド大統領がダマスカスにいる、即ち政権にある限り、難民たちは戻らないだろう。」
メルケル首相は、ダヴトオール首相がEUへの難民の数を減らすためトルコが全力を尽くす共同署名をしたことを述べた。

 記者会見の後公表された文書で、ダヴトオール首相が、不法な難民の数を大きく減らすためにトルコが全力を尽くすことを約束したことが明らかになった。トルコが無秩序な移民の流れを抑制することを約束し、これに対しドイツは、10月以降のトルコ国民に対するEU諸国へのビザ緩和を後押しするという。

■参加者の顔ぶれ

トルコ側
メヴリュト・チャヴシュオール外相、エフカン・アラ内相、イスメト・ユルマズ国防相、ムスタファ・エリタシュ経済相、メフメト・シムシェキ副首相、ヴォルカン・ボズクルEU担当相
ドイツ側
フランク・ヴァルター・シュタインマイヤー外相、ウルズア・フォン・デア・ライエン国防相、トーマス・デメジエール内相(CDU所属)、ジグマール・ガブリエル副首相兼経済/エネルギー大臣、ゲルト・ミュラー経済協力開発相(CSU所属)

■メルケル首相:移民は政治的に送還されるべき

 メルケル首相は、「もしも移民問題が起こらなければ、トルコとの関係がこのような展開を迎えることがあっただろうか」との問いに、イスタンブルを含めてテロ攻撃と移民の流入が、ドイツとトルコの関係をより活発にさせていると強調した。両国がテロとの戦いで協力することを強調したメルケル首相は、「トルコとドイツは固い絆で結ばれたパートナー」だと言った。メルケル首相は、「PKKのテロ攻撃についても話し合い、一般市民が危害を受けないために政治的方法で送還されるよう望んでいる。テロ組織DEASに対して2か国の間の協力が重要になってくる」と述べた。

■トルコは危機を送り出していない

 ダヴトオール首相は、会談前にドイツメディアの取材に応え、難民危機に関してトルコの立ち位置について次のように話した。
「これはトルコを原因とする危機ではない。難民問題の本当の原因はトルコではないし、トルコとは何の関係もない。最も深刻な影響を受けたのがトルコだ。我々はいかなる危機も送り出していない、危機がトルコへもたらされたのだ。今、ヨーロッパが危険な状態にある。トルコには250万人のシリア人難民、30万人のイラク人難民がいる。トルコは彼らのためにおよそ100億ドルを出費した。EUやその他の国際機関と協力して行われるべきことが沢山ある。しかし、トルコ一国だけが全ての負担を担うことを期待するべきではない。」
ダヴトオール首相は、EUが難民の流入を止めるために約束された30億ユーロは十分ではなく、この危機が継続する可能性も考慮しなければならないと述べた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


(翻訳者:岡田咲月)
(記事ID:39713)