バルザーニ―北イラク大統領「独立クルディスタンは近い」
2016年01月22日付 Radikal紙


北イラク・クルド人自治政府のメスード・バルザーニー大統領はイラクのクルド人が独立国家を持つ日はこれまでにないほど近いと述べた。

バルザーニー大統領は、アルビルでガーディアン紙のマーティン・チュロフ氏の質問に答え、1916年に署名され、中東の国境を確定したサイクス・ピコ条約は効力を失っており、地域にはそろそろ新しい国際条約が必要であると述べた。

サイクス・ピコ条約は第一次世界大戦でオスマン帝国の中東における土地を分割するためにイギリスとフランスの間で結ばれた密約である。

ガーディアン紙の記者チュロフ氏の記事の要旨は次の通りだ。

バルザーニー大統領は国際的社会がイラク、特にシリアが再び一つになることはないことを認め始めたとし、「地域で否応なしに共存する」考えは間違っていることが理解されたと述べた。

また「世界の首脳たちは自分たちの間でサイクス・ピコ条約の時代が終わることに納得した。これを口にしてもしなくても、認めようが認めまいが、行動が語っているのはこれだ」と述べた。

同大統領は宗教や宗派の分裂が起こったイラクとシリアで社会を守るために新しい条約が必要だと考えており、「この新しい条約の種類、仕組み、位置づけがどうかるかが重要だ。しかし100年間も同じ間違いを試し、繰り返し続けるのは非常に非合理的だ」と述べた。

イスラム国の組織がイラク第二の都市、モースルを掌握して以来、イラクの政治的地図は決定的に変わった。

クルド軍は現在キルクークとシンジャールを支配している。

バルザーニー大統領は何十年間もの間クルド人の目標であった独立が疑い深い周辺諸国によって強く阻まれてきたが、独立の日は「今これまでにないほど近い」 と述べた。同大統領によると、独立に反対する主な国々は北イラク・クルド人自治政府が国境内で主権を明確するであろうということで、考えを変え始めた。

■「クルディスタンの国旗がトルコ共和国の大統領邸に」

バルザーニー大統領はクルド人自治政府が地域で安定の源と見なされていると述べ、「クルディスタン地域はいかなる隣国にとっても脅威ではない。これまでの15年間の経緯が安定要素であることを証明している」と述べた。

トルコ、シリア、イランのような多くのクルド人人口を抱える国々は独立したクルド国家が自らの国内へ与える影響について心配している。北イラク・クルド人自治政府と良い関係にあるトルコは自らの国境内のクルド人戦闘員に対して激しい軍事作戦を行っている。

大統領はトルコにも触れ、次のように語った。「これを認めるか認めないかをトルコとはまだ議論していないが、トルコが反対するとは思わない。これは私たちの民族としての権利だ。誰に対しても脅威を与えておらず、権利を行使するために許可も求めていない。」

また、地域においてこれに関する態度が変わったと述べ、「例を挙げましょう。トルコでクルディスタンとクルドという表現を使用することは禁止だった。しかし1ヶ月前にトルコに行った際、クルディスタンの旗が大統領府に掲げられていた」と語った。

バルザーニー大統領は「これまでの経験と時間を鑑みて、これはこれまでにないほど近いと考えている。これは負担は大きいが、神聖な責任だ」と述べた。

2014年7月1日に独立宣言に向けた活動を行っていたことを明かした。しかしイスラム国がアルビルに侵攻したことと、イラクとシリアで危機が悪化していったことで国民投票が実現しなかった。

北イラク・クルド人自治政府はイラクの中央政府との関係が悪い。バグダード政府はキルクークが奪われることを不快に思っている。

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(翻訳者:南澤沙織)
(記事ID:39714)