バイデン米副大統領、ダヴトオール首相と会見
2016年01月23日付 Radikal 紙


アフメト・ダヴトオール首相とアメリカのジョー・バイデン副大統領の会見の後、首相府の情報筋からから「バシカ問題について、アメリカと組織的な活動を行い新たな主導権を行使することで同意に至った」と発表した。

ジョー・バイデン米副大統領は、アフメト・ダヴトオール首相とドルマバフチェの首相府の執務室で会見した。会見の後、共同で報道発表を行った。報道発表で、ダヴトオール首相はPYD(クルド民主統一党)とPKKは同じものであると強調し、バイデン米副大統領はトルコ南部に政府を設立することは許可しない と話した。会見の内容に関する情報が明らかになり始めた。

■バシカ同意

アフメト・ダヴトオール首相とジョー・バイデン米副大統領の会見の後、首相府は同意内容について発表を行った。発表は以下の通り:「バシカ・キャンプとイラクのイスラム国(IS)との戦いに関して協調を強め、新たな主導権をもって活動を続けていくことで同意に至った」。イラク北部に位置し、トルコ軍がペシュメルゲ部隊を訓練しているバシカ・キャンプへは、2週間で2回の襲撃があった。トルコがキャンプの安全のために派遣した軍が原因となって、イラク中央政府との間で緊張が高まっていた。

アフメト・ダヴトオール首相とジョー・バイデン米副大統領が地図を広げながら行った会見は、およそ2時間15分続いた。首相府の役人から得られた情報によると、会見での最初の議題は、バイデン副大統領が昨日22日にイスタンブルで行った会議だったという。首相はバイデン副大統領へ、「もちろんトルコの誰にでもお会いできます。しかし全く同じ部門の人間と話されていました。より様々な部門の見解を照会されたほうが良いでしょう」と述べたという。

■広報の反応

ダヴトオール首相は、学者の報告に関するバイデン副大統領の評価に言及し、米副大統領に報告書を見たかどうかたずね、続いて「アルカイダやそれに類する組織がアメリカで塹壕を掘ったら、似たような活動を行ったらどうされますか。それらの後にこのような情報が報道されたら、アメリカでは何が行われますか。どのような反応が起きますか」などと話したことが明らかになった。

■作戦本部長も参加

ダヴトオール首相とバイデン米副大統領の会見では、地図を用いつつ、シリアやイラクの問題に関する現在の軍事状況に対し、詳細な評価が行われたことが伝えられた。会見や会食の席には、メヴリュト・チャヴシュオール外務大臣や外務省のフェリドゥン・スィニルリオール事務次官、国家諜報機構のハカン・フィダン事務次官、アメリカ・トルコ友好団体のアリ・サルカヤ代表、参謀司令部作戦部長官のサトゥ・バハドゥル・キョセ中将らがドルマバフチェで首相とともにトルコ 側の出席者として名を連ねていたことが発表された。

■食事の席でも会話

ダヴトオール首相とバイデン米副大統領は、食事中にも、国際問題、キプロス問題やロシアの地域における状態などについて意見を交わしたという。

■AKEL(労働者進歩党)の代表団と会談、コチ(財閥)の家族を弔問

バイデン米副大統領がエルドアン大統領との会見のためにドルマバフチェを後にした一方、アフメト・ダヴトオール首相は、キプロスのギリシャ側の政党AKELの代表団を公正発展党のイスタンブル県本部に迎え入れた。その後夕刻にはディヴァン・ホテルへ向かい、コチの家族を弔問した。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:粕川葵 )
( 記事ID:39723 )