ロシアがケルマーン産ピスタチオの今後の市場―世界市場へのアメリカの進撃を受け(4)
2016年01月14日付 Mardomsalari 紙

 イラン・ケルマーン州商工会議所のモフセン・ジャラールプール会頭はメフル通信とのインタビューで、次のように述べた。

ピスタチオは国の石油外の輸出品としては上位に位置している。ピスタチオはその生産において、我々が〔世界に対し〕独占的・優先的地位を占めている商品なのだ。国外経済がいかなる状況であろうと、ピスタチオの輸出はつねに自らの販路を見いだしてきたし、それがストップしたことはなかったのである。

 同氏は、「イラン産ピスタチオの年間輸出額は18億ドルであるが、こうした状況は渇水という現象によって著しく脅かされており、現在の優位性を維持するための特別な保護政策が必要だ」と述べ、さらに「今年に入って以降これまでのピスタチオの輸出は、例年よりも落ち込んでいるが、こうした落ち込みは今年の終わりまでには相殺されるだろう」と言明した。

 ジャラールプール氏は「外貨をめぐる現在の状況〔=イラン通貨安〕、および中国市場の状況が、〔輸出額の〕落ち込みの主な原因だ」と続け、さらに「世界市場、特に中国市場に以前から残っている在庫が原因で、輸入需要が減っている。時が経ち、在庫が減れば、需要も回復するだろう。現在、税関や輸出の状況をみて分かるのは、今年もイラン産ピスタチオの需要の波が始まりつつあるということだ」と語った。

 同氏は、この件での懸念はなく、イラン産ピスタチオが輸出上の問題に直面するようなことはないだろうと強調した。

 国内の経済専門家たちは石油外経済の重要性を強調しており、実際イランが必要以上に石油に依存してきたために、〔イラン経済には〕取り返しのつかない損害が生じてきた。こうした中、石油外の生産物を保護し、自国が有する強みを守ることはきわめて重要であり、なかでもピスタチオ〔産業〕の保護に重きが置かれてきた。にもかかわらず、ピスタチオの増産を阻む唯一の障碍である渇水は、この農産物の生産拡大を阻んできたばかりでなく、イラン産ピスタチオの生産量の縮小をも、毎年のようにもたらし、代わりにアメリカが自らの生産量を増やす事態となっているのである。

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( 翻訳者:MSK )
( 記事ID:39786 )