ギュル元大統領「共和国史上、最大の危機」
2016年02月19日付 Radikal 紙


第11代大統領のアブドゥッラー・ギュル氏が、「トルコは非常に大きな危険と対峙しています。これら全てを乗り越え、良識ある行動をとり、理性ある政治を行っていくことが出来るようにするためには、常にこういった相談、対話、協力が必要不可欠であると考えています」と述べた。

アブドゥッラー・ギュル元大統領は、アヤズアーにあるエヴヤプ・ハミディェ・モスクで金曜礼拝を行った。ギュル元大統領はモスクの出口で、昨今の事柄について報道陣らの質問に応じた。

ギュル元大統領は、アンカラで17日夕方発生したトルコ軍の兵士らに向けたテロ攻撃と、南東部で発生しているテロ事件に関して発言した。彼は、「アンカラや、ディヤルバクルの悪質なテロ攻撃で亡くなった市民、兵士、そしてすべての国民に対し、お悔やみ申し上げます。どうか神のお慈悲がありますように。トルコ国民、そしてトルコ軍をはじめ、全国民にお悔やみ申し上げます」と述べた。

トルコが大きな危険と対峙していると述べたギュル元大統領は、「近年、そしてトルコ共和国史上における最も困難な時期にあります。数多くの脅威が内外問わず存在しており、そしてこういった時こそトルコ国内において統一し、共存し、協力していくことが重要です。この協力とは、政治的見解がなんであろうと、皆が一つの場に集うために、まずは政治的な国内の平和を獲得することが非常に重要となります。協力とは、このようにして実現し得るのです。トルコは非常に大きな危険に対峙しています。これら全てを乗り越え、良識ある行動をとり、理性ある政治を行っていくためには、常にこういった相談、対話、協力が必要不可欠であると 考えています」と述べた。
 
ある記者が、トルコ軍がシリアにおいてYPGを標的として攻撃したことに関しては、「国の指導者たちや情勢に通じた人たちが、最も正しい決定を下したと考えています。この件については、早急になにか述べることはできません」と答えた。
ギュル元大統領は、報道陣らに応じた後、モスクを後にした。

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( 翻訳者:木全朋恵 )
( 記事ID:39886 )