オバマ・エルドアン100分の電話会談―シリア問題
2016年02月21日付 Hurriyet紙


タイイプ・エルドアン大統領は、一昨日19日、アメリカのバラク・オバマ大統領と1時間20分にわたる電話会談を行った。エルドアン大統領は、アアザーズが陥落すればトルコは難民問題と安全保障問題に直面することになるとし、「アサド大統領とロシア、クルド人民防衛隊(YPG)がミュンヘン合意に従うならば、 砲撃を停止する」と述べた。

本紙が大統領府及び外交関係者から得た情報によれば、オバマ大統領は、一昨日の夕方に実施した会談で、アンカラとディヤルバクルのテロ攻撃に対し哀悼の意を表し、エルドアン大統領に「みなさんの痛みを我が事のように感じている。反発が起きるのも理解できることだ。トルコとアメリカは同盟関係にあり、トルコの人々と個人的にも友好関係にある。このような危機に際しては、友人同士互いに助け合うことが大切だ。トルコを支援する」と話した。

エルドアン大統領は、アンカラでの襲撃がYPGによるものではないかという疑念は残っていないとし、「情報をアメリカ大使館へ送った」と述べた。エルドアン大統領は、シリア北西部で、アサド大統領とYPGによる反体制派に対する攻撃が、イスラム国との戦いに悪影響を与えているとし、こういった攻撃を止めるため呼びかけを行い、共同声明を出すようアメリカ大統領に求めた。オバマ大統領は、前向きな答えを返した。しかしながら、トルコ側の発表がこの方向での表現を含んでいるのに対し、ホワイトハウスの声明は「アサド大統領に対する呼びかけ」という文言にとどまった。

■プーチン大統領に言った

オバマ大統領が、シリアにおける根本的な目的はイスラム国との戦いであることを強調した一方、エルドアン大統領は、ロシアの態度が原因でトルコのイスラム国と の戦いに悪影響が出ているとした。エルドアン大統領は、ロシアとアサド政権の攻撃が、イスラム国と戦っているシリア反体制派に被害を与えていると話し、一方のオバマ大統領は、プーチン大統領と電話会談を行ったと述べ、「プーチン大統領にはっきりと言った。『反体派に対する攻撃をやめるように』と伝えた」と話した。

オバマ大統領は、トルコ国軍はYGPに対する砲撃を中止するべきであるというアメリカの姿勢を再度明らかにした。エルドアン大統領は、アサド大統領はYPGとロシアの支援を受け共同行動をとっていると述べ、「彼らの目的はイスラム国と戦うことではない。アアザーズが陥落すれば、トルコは深刻な難民問題と安全保障問題に直面することになる。アサド大統領、ロシア、YPGがミュンヘン合意に従えば、砲撃は中止する」と返答した。

エルドアン大統領は、一昨日、トルコ南部に回廊が設けられるのを認めないと強調し、「我々の砲撃はこれに対するものであり、今後も続けられる。国境でこのような違法行為が行われるのをただ黙って見ているわけにはいかない」と述べた。エルドアン大統領がアメリカ政府に対して「ミュンヘン合意には従わなければ、砲撃を続ける」との声明を送ったのは、こうした決意の強い表れといえる。

■YPGへの態度に失望

本紙がトルコの外交関係者から得た情報によると、オバマ大統領がトルコ領土の一体性に関し真摯な態度を示し、トルコがNATOの保証の下にあると述べたことは、アンカラ政府を喜ばせた。ルクセンブルクなどの国々が、トルコがロシアと故意に衝突するならばNATOはトルコを支援しないべきだ、 と公然と宣言する中、オバマ大統領のNATOに対する発言は言及に値した。しかし、オバマ大統領のYPG問題に関する態度は、エルドアン大統領を満足させなかった。アンカラでは、アメリカ政府がYPGに対し重要な契約を結び、その変更が容易でないため、YPGと対立しないとの評価が下されている。アメリカ政府は、YPGとロシアの関係を快く感じておらず、それをYPGへ伝えたとの情報をアンカラ政府と共有した。

■ミュンヘン合意とは何か?

2月12日にミュンヘンで行われた「国際シリア支援グループ(ISSG)」の会議において、シリア国内で1週間以内に戦闘を停止することで合意が形成された。この合意によれば、グループの全構成員は、人道支援を行うことを目的として、地域勢力が国連との協調の範囲内で活動するため、あらゆる影響力を行使することになる。

■ホワイトハウスが声明を改変

本紙へ情報を寄せたさる高官は、トルコが同意内容を公表したが、ホワイトハウスがこの内容を2つの重大な改変を加え、発表したと伝えた。このことが、ホワイトハウスが新聞記者へ送った情報と公式発表との内容が食い違う原因となった。さる高官は、「ホワイトハウスが声明を発表した後、我々に改変を加えたと伝えてきた」と話した。

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(翻訳者:粕川葵)
(記事ID:39891)