コチ大学アナトリア研究センターの貢献―アナトリア文明に光を!
2016年02月28日付 Radikal紙


ヒッタイト、古代ギリシャ、古代ローマ、セルジューク朝、オスマン朝のようなアナトリア半島に存在した全ての人類の文化遺産が学術的に研究される可能性を与えるコチ大学アナトリア文明研究センターが創立10周年を祝っている…。

ヴェフビ・コチが商業活動をアンカラからイスタンブルに移すと決め、1960年に購入した最初の建物、すなわちイスティクラル大通りにある、19世 紀の初めに建てられた歴史的なメルケズ・ハンに我々はいる。1961年にガズサンLPガス商工業株式会社として使用されたこの建物ではたして何が話し合われ、どんな重要な決定がなされたのだろうか。
それから半世紀以上の時間が過ぎ去って、今では我々は建物の会議場にて工業投資ではなく教育、研究、歴史と考古学のような文化的な話題を話している。
3ブロックから成るメルケズ・ハンは今日ヴェフビ・コチ財団によって設立された、国内外の研究者たちのアナトリア文明に関する研究を支援するANAMED(コチ大学アナトリア文明研究センター)によって使用されている。
2005年に設立されたコチ大学アナトリア文明研究センターはトルコの大学で博士号取得後の研究において感じられている大きな問題を補っている。10年間学問的研究に貢献し、この話題においては国際規模としてトルコ初であり唯一の、真の研究センターといっても過言ではない。
コチ大学の考古学・美術史学科の博士課程もあり、ANAMEDは博士課程修了後の研究も続けられ、大学の延長、知識生産の中心がごとく活動している。博士課程学生と博士号取得者で、新石器時代からオスマン朝にまで及ぶ過程でのアナトリアでの歴史、考古学、文化遺産について研究を行う研究者たちに奨学金が与えられてい る。

週初めに私(本記事記者)はANAMEDの運営者のクリス・ルーズベルト准教授と理事長のブケト・ジョシュクネル博士と集まった。彼らは設立から今までに行われてきた活動を説明し、今後の目標を明らかにした。
クリス准教授は、「毎年博士課程の学生15人とベテランの研究者15人に9ヶ月の間滞在から交通まで、食事の必要から視察、費用にいたるまで全ての要求に応えるような奨学金を我々は与えている」と述べる。全ての研究員がメルケズ・ハンにある自分の部屋に滞在していたそうだ。 
今日まで250人の研究者に奨学金が与えられたそうだ。また奨学生の定員から漏れた者は夏の3ヶ月の間に、未来の研究者のための奨学金と同様に、スタヴロス・ニアルコス財団や古代後期・ビザンツ研究センター、ハーバード大学ルネサンス研究センターやクッベアルトゥ学院ワクフといった機関と連携して研究を行っている。
言うまでもなくANAMEDの唯一の活動は学術活動に奨学金を与えることではないのである。2012年から今日まで「首都の水道:ビザンツ時代のコンスタンティノープル」「歴史の夢:サガラソス遺跡発掘写真家たちの考古学」「ナズルのノート:オスマン・ハムディ・ベイの周辺」のようなそれぞれに価値のある13件の展示が実現され、本12冊も出版された。
彼らは3年でさらに文化遺産の認識を高めるために国際セヴギ・ギョヌルビザンツ研究シンポジウムを開催する。トルコの国内外で続けられているビザンツ研究の成果を共有するシンポジウム第四回目は6月23-25日に行われる。

■未来の目標

ANAMED理事長であり、ビザンツ研究を専門とするブケト・ジョシュクネル博士も、歴史をより保護していきたいと考えていると述べた。研究に与えられる支援が高まること、アーカイブセンターとなること、デジタル的な空間での強化、全ての情報と資料を含むデジタルアーカイブを作ることが優先目標だ。2026年まで展示プロジェクトはいっぱいなようだ。ソーシャルメディアをより多く用いること、ANAMED のギャラリーを芸術に関心を持つ人たちの行きつけの場所に変えたいと望んでいる。
ベイオールが研究の中心に変化することにおいて、ANAMEDは先駆者の役割を引き受けた。今日メルケズ・ハンの中では同時にオランダ研究センター (NIT、トルコオランダ研究所)、トルコ古代科学研究所(TEBE)、トルコ水底考古学ワクフ(TİNA)、コチ大学出版(KÜY)が存在する。イスティクラル大通りには今日ANAMEDの他にSALT、ドイツ考古学研究所(DAİ)、オランダ研究所、フランス考古学研究所のような多くの文化施設がある。
文化と建築はこのようなビジョンを持つグループや組織が建物や歴史を保護し教育に支援を与えることで守られて、未来の世代に渡される。なんというか、彼らがいてくれて良かったし、彼らが国際的な舞台で我々自身を証明する我々の文化芸術財を生かしてくれて良かった。
ペラの最も神秘的な建物の一つであると言われるメルケズ・ハンとANAMEDをより近くから知りたいと思うなら、機会を作りなさいと言いたい。現在開催されている「日々の音:日常生活における音の発見」展を観て、それから最上階の素晴らしい眺めを一望できるディヴァン・カフェで疲れを癒やすコーヒーを貴方は飲むこ とが出来るでしょう。

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(翻訳者:伊藤梓子)
(記事ID:39938)